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ゴールデンタイム外伝 二次元くんスペシャル ネタバレ感想 (現実対峙の手段)

今更ながら、ゴールデンタイム外伝 二次元くんスペシャルを読みました。
ゴールデンタイム外伝―二次元くんスペシャル (電撃文庫 た 20-20)
ゴールデンタイム外伝―二次元くんスペシャル (電撃文庫 た 20-20)

うわー面白かった!!w

本編より面白いってどういうことなんですかゆゆこさん!!w。
これは本当に、二次元を愛する人、全員に読んで欲しい本ですね。

二次元を愛することは、現実に対する逃避である。

  この、僕みたいな、いわゆる「オタク」と呼ばれる人種にとって絶対的であり絶望的な論理を、ゆゆこさんが彼女なりに解釈して、最高の答えを導いてくれています。
本編のゴールデンタイムを読んでいない人でも楽しめる内容ですので、あなたが「二次元を愛する人」であれば、必読の一冊です!!
……ただ、この本は「オタク度」の薄い人間にはあまり共感、というか感じ入るものが少ないラノベだし、その「オタク度」が濃ければ濃いほど、読むのにキツい本ではあると思います。
言ってしまえば、

この本は「オタク」に対する毒、指南書でありながら。
  「オタク」でなければ、その深みのわからない本なんです。

だから、これが「萌え」が一番栄えている「ライトノベル」で出版されたっていうのが、素晴らしいと思いますw。
「萌え」に浸ってる読者に、こんなに「萌え」ない本を出版して「毒」を食らわせたっていうのがw。
いやー、こんなに語りたい本は久しぶりだw。




以下、ネタバレ感想になります。






なにが良いって、二次元くんがすごくオタク的で、人間的で、すごい感情移入出来るんですよね。
……いや、さすがに脳内嫁はいませんけどw。

二次元くんは後輩、秋にキスしようとしたのをからかわれて、傷つき、三次元に絶望します。
そして今度は女友達、愛可からいつものメールがなくてしょげている時、脳内愛人(声は林原w)が語りかけてきます。


零(れい)
『あなたは本当は秋とキスしたかった。でも、できなかった。受け入れてもらえなかった。期待を裏切られてがっかりしたし、恥をかいたし、傷ついたわ。二度とこんな目にはあいたくないと思った。でも一方で、そう思う自分自身をも許せなかったままならない現実と向かい合うことが出来ない、未熟で弱くて恥ずかしいポンコツそんなふうに自分を否定してもいるの』

『本当は……現実を、生きたいのよ。もっと正確に言えば、現実を生きていかなくちゃいけないと思ってる。自分も普通でなくてはならない。そう思っているの』

このままでいたい気持ちと、このままじゃいけないという気持ち、そのふたつの間でいつもあなたは揺れているの。”普通の人”たちみたいに、うまく折り合いをつけられないでいるの……かわいそうにね


…………あのー、これ「ライトノベル」なんですけどw。
ラノベでこれ言うかね、っていうw。
でも本当にここらへんは、的を得てる、というかオタクだったら常々考えてることですよねぇ。

現実は、優しくないです。
現実は、美しくないです。
現実は、楽しくないです。

なら、二次元はどうでしょうか?

アニメの世界は、優しいです。
マンガの世界は、美しいです。
ゲームの世界は、楽しいです。

  では、ここで問題です。


どっちの世界で生きるのが、素晴らしいでしょうか?


  さらに問題です。



どっちの世界で生きるのが  正しいのでしょうか?



……きっと「脳内嫁」とか言ってる二次元くんだって、答えは知ってるはずなんですよね。
もちろん、僕だってね。

そんなことを思いながら、二次元くんは一緒に愛可と同人誌の原稿を作成した翌朝、ふと愛可に聞きます。


二次元「二次元で満たされちゃう自分のこと、間違ってるとか……思ったことない?」


すると愛可は、さっきまで二次元くんと一緒に作成していた、同人誌の原稿を見せて、言います。


愛可「原稿。あるよね。現実に、ここにある。


これが『現実』でなくて、なに?


「私にはこれが現実だよ。何グラムかの重みで、この世に存在してる。しょせん同人だよ。でも、これがこの世にあるのは私が手を動かしたからだもん。ここに確かに存在するんだもん。これがここにあることを喜ぶ気持ちが現実ではないなんて、一体どこの誰に言わせるよ?


  二次元というのは、作者が描き出した妄想です。
妄想で、空想で、幻想です。
でもそれは  形を成している
始まりが妄想であったところで、一つの形に成っている。
産み落とされて、いる。
そうなったら、もう、それは「フィクション」という名を借りた  「現実」なんです。

二次元の世界に生きるのは不正解でも、
二次元の世界を否定することもまた、不正解だったんです。



そして二次元くんはとりあえず、「普通」になるために、チャラい男と一緒になって女漁りをすることにします。
……どうでもいいけど、このチャラい男、江別って、モデルは絶対オ○エンタル○ジオの藤○さんでしょ、ゆゆこさんw。

そのコンパの席で二次元くんは、すり寄ってくる女に対して嫌悪感を覚え、怒り心頭でカラオケボックスを後にします。
そして、追いかけてきた江別に、その思いをぶちまけます。


二次元「おまえとか、あの子とか、なんであんなにチャラチャラ、ペラペラ、軽くて平気で生きてるわけ!? 軽薄すぎじゃん! 無理、無理無理無理! あれが普通だっていうなら俺は普通じゃなくたっていい! ていうかなんで、そんな風に生きられんだよ!? なんでそれでいいってことになってるんだよ世の中!?


そう、罵ります。
すると江別は静かに怒り、話し始めます。


江別「……そういうことを言われて、俺が、気分わるいってのはわかる?」

「馴染めない他人を、『ぺらぺら』だとか、とりあえずそんなふうにしか認識できない、てめえの感性の乏しさは?

「わからない他人を上から目線で裁くばっかりで、一度でも、一瞬でも、てめえの理解度を疑ったことは?

「ねえよな。ねえんだよ。だからそうなんだよな」

「なぁ二次元くん。なんだっけ、小説書いてるとか言ったよな。多分だけど、てめぇの書くものは、すっごくつまんねえと思うよ。さぞやぺらっぺらの、自己満足な、上から目線の、狭量な、てめえ都合のてめえワールド全開の、不自由なもんなんだろうと思うよ。あーほんと、ほんとにほんとにほんっとに、


へんなの



……これは、どちらが正しいわけでもないんですよね。

江別は軽薄だし、二次元くんはなんですよ。

世の中には、僕みたいな二次元萌えの人間もいれば、二次元なんてまったく知らずに生きていく人間もいます。
それこそ、二次元くんが言った「ぺらっぺら」な人間が。
ノリで付き合って、ノリでキスして、ノリでやっちゃうような人間が。
きっとそれは普通、なんでしょう。
でも、僕みたいな奴から見たら、そんなのは「不潔」です。
でも、それは、僕が僕の価値観で決めた「不潔」なんです。
当人たちは、ノリで付き合うことを、ノリでキスすることを、ノリでやっちゃうのを  大真面目にやっているんです。
僕が生きている世界とは確かに違う世界の話なんですけど、それはそれでちゃんと  その人たちの普通な世界なんです。
だから、僕や二次元くんみたいな「オタク」がその世界を否定することは、自分の尺度で、上から目線で、勝手に、身勝手に言うだけの。

  戯言でしかないんです。

二次元のことを何も知らねぇヤツに、
「はぁ? アニメ? ありえないほど目のデカい女に『萌えー』とか言ってるだけだろ? マジありえねぇんですけど」
とか言われたら、二次元くんや僕が怒るのと同じです。
相容れないかもしれないけど、そんな二つの世界は不干渉なまま、確かに存在してるんです。
お互いにそれを認められないだとか、向こうが間違ってるだとかは意味のない諍いなんです。

だってお互いがお互い  普通で、
お互いがお互い  おかしいんですから。



そんな二次元くんは、最終的に、ある後輩を救うために前に進み始めます。
現実を、見つめ直します。

その後輩は、悪い男に軟禁されていましたが、二次元くんの姉のツテで、なんとかその状況からは脱し、ふらふらと夜道を歩いていました。


「……せんぱーい……?」


二次元「せんぱーい、じゃねえんだよバカ!

「ずっとずっとずっとずっと! ずっと、秋ちゃんのことが心配だったんだよ! 秋ちゃんがどこかで傷ついてるんじゃないか、そう思うと俺は怖くて、もう堪らないんだよ!」

俺の見てないところで、傷ついたり、しないでくれよっ!

俺の目の届かないところで生きてないでくれよぉぉぉ!

「秋ちゃんは一生、俺の目の届くところにいろ! 俺が守るから! 秋ちゃんを守るためになら俺はどんなに恥をかいても汚れても傷ついてもいいから……っ! なんならもういい、俺と結婚、してくれよぉぉぉ!




「……ふふ……っ」



「先輩……付き合ってもいないのに、すごい。結婚だって。秋と……結婚したいんだ

「先輩は、いっつも遅くて、なんにも間に合わないくせに、こんなときだけ先走りって」



「……ずっと助けを……誰かが、秋をここから助けてくれるのを、待ってた……!」




そう言って、秋は二次元に抱き寄せられながら、泣いていました。
  こうして二次元くんは、現実の世界でも、ちゃんと守るべきものを見つけ、生きることが出来るようになりました。


<二次元くんの脳内嫁VJ>

『……しかし隆哉。私たちの戦いはまだ続く。これからなのだぞ、すべては


……脳内嫁と決別したわけでは、ないけれど。
そうです、結局はそういうことなんです。


二次元を現実逃避の手段にするのではなく、
  現実と対峙するための手段にする。


二次元を愛し、寄り添いながらも、ちゃんと現実を生きることが正しい付き合い方



VJ『……生きるぞ、私も。おまえとともに、なにがあっても生き続ける


   生き残ってみせる



きっとこれからも二次元くんは辛く、厳しく、苦しい現実を生きていくのでしょう。
二次元を愛し続けながら



二次元くん「何言ってるんだよやなっさん! VJは完全に俺オリジナルだぞ! 俺だけの嫁だぞ!



   二次元と、共に





いやー面白かった!!
竹宮ゆゆこさんの二次元論が面白かったのもあるけど  純粋にストーリーが面白い!!
続編を書きたいみたいな作者コメントがありましたけど、読者としても非常に続編が読みたいです!!
いや、もうこっちを本編にしてほしいくらいです、ホントw。
僕、万里より二次元くんの方が好きですもんw。


以上、ゴールデンタイム外伝の感想でした。
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Author:Mr.Kids
ライトノベルに現在進行形ではまっています。
読んだラノベの中でも特に好きなやつの感想を書いていきます。

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