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真庭語 前篇 (彼が十二統領になる理由/平和主義のジェノサイダー)

今更ながら、真庭語を読みました。
真庭語 初代真庭蝙蝠 初代真庭喰鮫 初代真庭蝶々 初代真庭白鷺 (講談社BOX)
真庭語 初代真庭蝙蝠 初代真庭喰鮫 初代真庭蝶々 初代真庭白鷺 (講談社BOX)


この本は短編集なので、短編それぞれの感想を書いていきます。


『初代真庭蝙蝠』

まさかのミステリー!!w

(↑そんなテレビ番組あったね)
真庭忍軍の十二統領にスポットを当てた物語だから、戦闘モノになると思ってたのに、戦闘は最後のほうにちらっとあっただけでしたよw。

では、こっからマジメに感想を。


真庭蝙蝠  彼は、自分から求める目的がありませんでした。


蝙蝠「おれってさあ」

「なんっつーか、そもそも下っ端属性の人間だと思うんだよな  目的とか、この先何をしたらいいとか、そういうものを全部他の誰かが決めてくれたら、それ以上に楽なことってねーと思うんだよ


そんな彼が今回巻き込まれたもの、それは  

蝙蝠「密室殺人事件ってわけだ」

これ、真庭語じゃないの?w
刀語では推理モノな感じ、全然なかったのに……。
事件の解決に乗り出した蝙蝠でしたが、その事件は結局、真庭の里のしのび同士の  怨恨による殺人事件でした。

松蝉「ただ、殺したかっただけです。許せなくて、悔しくて

でも、何も目的のない蝙蝠には、彼を糾弾する気もありませんでした。


蝙蝠「目的のために、友達を出し抜こうとしたり、その意趣返しに及んだり……それだけの意欲が、よくもあるもんだ。おれにはそういうものがない  野心とか目的とか、そういうものがない


「いやもう本当  すげえよ、お前ら


そして蝙蝠はここにきて、ついに自分がやりたいことを見つけます。


蝙蝠仲間殺しは大いにありだ」


そう言って蝙蝠は、棒手裏剣を口から吐き  松蝉を殺害


蝙蝠「だから  おれがお前を殺すのもありってことだ」


目的も、目標も、目当もない男。
ただ目の前に提示された目的を、自分の意思とは関係なく遂行する、忍者の鏡のような男

誰かの意思自らの思想を決め
誰かの思惟自らの行動を定める

そんな蝙蝠が始めて自らの意思で、自らの行動を起こした。


蝙蝠「狂犬よお」


おれは  十二統領になってみることにしたよ」


狂犬「どうして」

蝙蝠「こんな馬鹿どもが」



二度と、この里に現れないようにするためだ」



こうして、何の目的も持たずに生きていた蝙蝠は、目的を得ました
他ならぬ  愛する里のために。



今回の短編は、僕の感想を見てもらえればわかるように、事件そのものというより、その事件を経て真庭蝙蝠が成長  目的を持つことが出来たってところが面白い短編だったと思います。
西尾維新先生はそういう、「空っぽだった主人公の成長」みたいな作品を書くのが好きだなぁw。
まぁこんだけ感想書いといてなんですけど、西尾作品にしてはあんまり面白くなかったってのが正直なところですね。
それでも、そのへんのラノベよりはずっと面白いけどねw。






『初代真庭喰鮫』

……せーのっ。

怖ええええぇぇぇぇぇぇ!!!w

暴論に過ぎるって、喰鮫さん!!
なにその無茶苦茶論理w。
最初は「何だこの聖人w」とか思ってたのに……とんだ暴君じゃないかw。
竹さんが描いた、泣いてる彼女の挿絵に騙されたーw。

以下、ストーリー追走しながらの感想です。


真庭喰鮫  彼女は、度が過ぎるほどの平和主義者でした。


喰鮫「人がなんのために生まれたのか、考えたことがありますか?

「それはこの世に平和と秩序をもたらすためです  それ以外の理由はありませんし、ありえません


そんな彼女は今回、『仲間の救済』という任務を請け負います。
平和を愛し、秩序を愛す彼女にとってはおあつらえむきの任務と言えるでしょう。


喰鮫「一殺千生(いっさつせんしょう)

ひとり殺して千人救う、それがわたしの平和主義ですよ」


平和を乱す者を裁き、殺害する。
秩序を乱す者を裁き、殺戮する。

浮世の平和を得るためには、乱世の秩序を守るためには、敵を殺すことは仕方のないことです。
……しかし彼女の平和主義は、そこでは終わらない

そんなものでは  終われない


喰鮫「悲しいですね」


五名の捕虜のうち、一番陰にいた者の頭が、内側から爆ぜた


彼女は平和を守るため  争いを生んだ全てを、無に帰す


喰鮫「人質に取られるような忍者生きている価値はありません。むしろこうして無駄な争いを生んだという点において  同情の余地もない。この場でわたくしに殺されることこそが、彼らに実行できる唯一の正義だったのです


今回の騒動には、十一人の登場人物がいました。
捕虜になった真庭の里のしのび  五人
捕まえた相生忍軍のしのび  五人
そして  真庭喰鮫

さて、この騒動の原因を作ったのは誰でしょう?
簡単です。


捕まえた奴ら  捕まった奴らです。


強いこと  正義だと言うのなら。
弱いこと  なのです。



相生忍軍「滅茶苦茶だ  



喰鮫滅茶苦茶なのは世の中のほうです。だからわたくしは  秩序を求めます



そう言って喰鮫は、真庭の里のしのび、相生忍軍のしのび、合計十名を殺戮します。
彼女のポリシー、《一殺千生(いっさつせんしょう)》の名の下に。


喰鮫「わたくしは今日  合計で一万人を救いました。代償として十名を殺してしまいましたが  差し引き、九千九百九十人を救いました


そして喰鮫は涙を流して、呟きます。



喰鮫  とても悲しいですね、人殺し



……きっと真庭喰鮫はその後も、 身勝手な正義を掲げながら、
その命が尽きるまで平和的活動に勤しんだのでしょう。

    《大量虐殺者(ジェノサイダー)》として。




狂った正義もあったもんだなぁ。
それでも、「正義の第一条件は正しいことじゃない  強いことだって阿良々木くんが言ってるように、これも一つの正義のカタチなんですよねー。
メッチャ間違ってる気がするけどw。
偽物語とか、西尾先生の作品では結構書かれてることですけど、結局は在り方次第でなんにでも「正義」って言葉は付随するし、「悪」って言葉も付随するんですよね。
すげー極論、自分の掲げる「正義」以外は「悪」ですもんね。
そういえば、国民的漫画「ONE PIECE」に、海賊に捕えられた国の兵隊を「捕虜になるような兵隊は不必要だ」みたいな理屈で虐殺した「ロブ・ルッチ」なる異常者もいたなぁ、とこの短編を読んで思い出しました。
……まぁ、色々と書いてきましたが、この短編に関する感想なんて次の一言でまとめられるんですけどね。
  喰鮫さん、まじやべーっすw。



後半へ続きます!!
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Author:Mr.Kids
ライトノベルに現在進行形ではまっています。
読んだラノベの中でも特に好きなやつの感想を書いていきます。

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