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真庭語 後編 (彼が十二統領になれた理由/孤独な鷲)

今更ながら、真庭語を読みました。
真庭語 初代真庭蝙蝠 初代真庭喰鮫 初代真庭蝶々 初代真庭白鷺 (講談社BOX)
真庭語 初代真庭蝙蝠 初代真庭喰鮫 初代真庭蝶々 初代真庭白鷺 (講談社BOX)


この本は短編集なので、短編それぞれの感想を書いていきます。


前篇の続き!

『初代真庭蝶々』

……あれ、もう終わり?w

蝶々が今までの主人公たちよりも圧倒的に読者寄り  というか僕寄りでw、共感できるキャラだっただけに物語が微妙で残念ですw。
ジレンマを抱えた蝶々が、自分の進むべき道を宿敵との戦いの中で見出すっていう、非常に王道な展開をただ見せられただけで、魅力的な点がありませんでした。
……こんなに西尾先生の作品にガッカリするの、久しぶりかもw。
あと、この短編を読んで、なんやかんやで喰鮫編は(最後ぞわりとしましたが)楽しんでいたことに気付きましたw。

以下、簡単に感想です。


真庭蝶々  彼は、その巨大な体格からしのびに向いていませんでした


蝶々「ま、仕方ないっちゃ仕方ないんだろうぜ  これがおれの宿命だと思って諦めるまでさ」


そんな彼はある日、任務を終えた帰りにその巨体のせいで敵のしのびに見つかってしまい、里の重鎮  真庭狂犬に迷惑をかけてしまいます。

生涯下っ端を誓ってはいたが。
しかし  自分にはそれすら勤まらなかった。》

蝶々「……とにかく、里に帰還することだけを考えよう」

《今のおれには死ぬ権利すらない
せめてそういう形で  生涯下っ端を貫こう

そんな失意の中にいる彼の耳に届いたのは  拳が空を切る音でした。
音の方に駆けると、そこには虚刀流開祖・鑢一根が待っていました。
自然に戦闘が開始され  蝶々は一根に打ち倒されました。
その悩みと共に

蝶々「おれは忍者でありながら、どうにも忍者向きじゃなくってな。この大きな身体が邪魔をして、ろくに仕事もこなせない。今日だって仲間の足を引っ張ってきたところだ  こんなおれが忍者であり続ける意味があるのかと、ずっと考えていた


一根「はは。何だそりゃ、くだらねー


  蝶々にとってはその悩みは、とてつもなく大きいものだったでしょう。
悩み、苦しみ、もがいていた難題だったでしょう。
でもそんなもの、一根にしてみれば  大したこともない

だってそんなもの、蝶々が  考えすぎなだけなのだから

一根「世の中ってのは言ったもん勝ちなんだぜ、真庭忍軍  なればできないことなど、一切語るべきではないだろう否定文で自分を語るな。肯定文で自分を語れ

「おれは剣が振るえねえ  柄の握り方すらわからねえ。しかしそんなことは表立っては、口が裂けても言わないぜ。そんな事実は一生伏せておく、おれだけが知っていればいいことだ。できない? 違うね、する必要がないんだ  鰓呼吸ができないことを恥じる虎がいるか? 自己紹介は減点法でなく加点法ですればいい


刀を使えないなら  おれ自身が刀となればいい


それは、誰しもが一度は経験することです。
  自分は無能である、と。
どんな偉人も、どんな変人も、どんな著名人も、どんな一般人も。
一度は、考えてしまいます。
でもそれは、単純に言えば  考えすぎなんです。

自分の弱点を数えるヒマがあったら  自分の強みでも増やせ
自分の短所を知るヒマがあったら  自分の長所でも伸ばせ


出来ない事を数えるのではなく。
出来ること  出来るだけやる


もし、自分が無能であったところで、それは自分の中にしまっておけばいいんです。
無能ではない部分の自分で、周りに虚勢をはって  それを本物にすればいい

一根「  くく。へぼい占い師の言うことだからまるであてにゃーできねえが、なんでもおれは歴史を変えるような剣士らしいぜ。だがそんな程度じゃくだらねー。おれはどうせなら、歴史を変えるよりも歴史を作るような剣士になってやるつもりだよ



蝶々「……ああ。ならばおれは歴史を壊すしのびとなろう」



こうして、真庭蝶々自らの無能を隠し
真庭拳法  自分の価値を磨き、真庭忍軍十二統領に選ばれたのだった。



……感想書いてみたけど、やっぱあまり楽しめなかったなぁw。
最後、一根が結構いい事言ってるのは良かったけど……それだけですかね。
でも、言ってることはすげーわかります。
自分が抱えてる問題って、他人から見たら結構どうでもいい問題だったりするんですよね。
自分がぐちゃぐちゃと色々  考えすぎてるだけで、ね。
蝶々さんも、良いライバルに巡り合えてよかったね!






『初代真庭白鷲』

結局  「忍法逆鱗探し」って何さ!?w

……狂犬さんの「大嵐小枯」の説明も全然なかったしなぁ。
まあ、それ以外は概ね面白かったですけど。

以下、ざっくりと感想です。


真庭白鷺  彼は、謎めいていました


狂犬「あたしは反対だね」


鳳凰が白鷺を統領に推薦すると、狂犬は、統領としては実力以外何も備わっていない彼だけは、統領になることを否定しました。
そして話の流れから、白鷺を統領に相応しいか試す  という名目のもと、彼を統領にさせないために白鷺を試験します。
狂犬は統領候補に選ばれたことを白鷺に話します。


白鷺「小永久(ことわ)る」
狂犬「あっそ。じゃあ帰らせてもらうわ。邪魔したわね、白鷺ちゃん」
白鷺「まあ真(ま)て。折(おれ)が従似問霊(じゅうにとうりょう)のひとりに偉(えら)ばれるためには、どうすればよいのだ」
狂犬「……やる気はあるんだね」
白鷲やる規(き)などない。しかしやる
狂犬「……言っとくけど、最終的に決めるのは鳳凰ちゃんを含めた上の連中だからね  そこんところをわかっておいてもらえるかしら?」
白鷲「尾路(おろ)かしい。そんなことは意(い)われる舞(まえ)からわかっている。あまり汰忍(たにん)を身首(みくび)るものではないぞ、聡(さと)の完殺舎(かんさつしゃ)どの」
狂犬「……あっそ。じゃあもう言わないよ」
白鷲「まあ真(ま)て。わかっているとは意(い)ったが意(い)うなとは意(い)っていない。切命(せつめい)を素(もと)める。それがお舞(まえ)の席仁(せきにん)だろう、きちんと折(おれ)に利甲斐(りかい)させろ
狂犬「……だから」


狂犬の心の声  《早く仕事を終わらせて住処に帰ろう、そうだ帰りに蝶々ちゃんのところに寄っていこう


  このキャラうざいなぁ!!w
狂犬さんがイラつくのもしょうがないよ、これw。
そしていざ丁半博打を使った勝負が始まるとなると  白鷺の忍法、そして言動によって狂犬は翻弄され、忍法を使ってしまい、敗北を喫してしまいます。

狂犬「あんたは人を怒らせる天才だよ」

そう、狂犬が認めると、白鷲は言います  

白鷲「この拙下位(せかい)においては ありとあらゆることが堕天使(ありえる)のだ


「なら折(おれ)のようなしのびが問霊(とうりょう)になってみるのもよかろうよ



  そう、爽やかな笑みで。

結局、彼は理解不能で、意味不明で。
  誰もが、彼のことを理解することは出来ないけど。
ただ一つだけ、確かなことがあります。



白鷲やる規(き)などない。しかしやる



やる気はなくとも、白鷺は確かに  人の上に立ちたいと思い。
その命尽きるまで、真庭の里の十二統領として  守り続けたということ。



その思い  誰かに利甲斐(りかい)されることもなく




……なんか、なんとか記事にしたって感じだなぁw。
白鷲は多分、口じゃあんなこと言いながらも真庭の里のみんなを思う、ツンデレな奴だと僕は思うんですけどね。
なんてったって名前が  シロサギだし。
本当は里が好きで、統領になって里の助けになりたいのに、あんなウザい言葉でカモフラージュ  つまり騙してるんではないかな、と。
  まぁ、みんなには理解してもらえてないですが!w
そう考えると、口下手で不器用な良い奴……には思えないかなぁ、やっぱw。






『真庭語 全体の感想』

…………まぁまぁですかねw。
いや、それぞれ短編で見てみると、結構面白かったなぁ、とは思いますけど、分量的にはちょっと満足できなかった感じです。
まぁ、それでもやっぱり刀語の世界自体が魅力的なので、狂犬さんが出てるだけで僕的には読んだ価値があった気がしますw。
というか、結局こんだけ記事書いてるんだから、やっぱりそれなりに楽しんで読めたんでしょうね、久しぶりの西尾作品でしたし。
そして、なんやかんやで一番好きな短編は  喰鮫編でしたw。



以上、真庭語の感想でした。
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Author:Mr.Kids
ライトノベルに現在進行形ではまっています。
読んだラノベの中でも特に好きなやつの感想を書いていきます。

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