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憑物語 ネタバレ感想 (人想いの人形)

化物語シリーズ最新作、憑物語を読みました。
憑物語
憑物語

面白かったー!!

いやー前半は「……ねぇ、西尾さん。いつ本編に入るの?」と思いながら読み進めてしまいましたが   そしてそう思いながらもくだらない掛け合いを楽しんでいた僕でしたがw、後半に入ってからはホントに面白かったです。
ただそのぶん、最後の展開に尺をもっとさいていたら、もっと良かったと思うんですけどね。
まぁそれでも十全、最後には結局「……物語シリーズってやっぱ面白いわ」と思わせられてしまうんですがw。






以下、 ネタバレ全開、物語を回想しながらの感想です。


火憐「兄ちゃん、朝だぞこらー!
月火「いい加減起きないと駄目だよー!


大学受験も差し迫った二月。
阿良々木くんは読者には勉強をしている姿などみじんも見せずw、妹に叩き起こされたり、意味不明な目覚まし時計に関する考察をしたり、妹と一緒にお風呂に入ったり、キスしようとしたりw   まぁとにかく、いつも通りな毎日を送っていました。


《阿良々木くんが月火ちゃんと一緒にお風呂に入って、頭を洗ってあげてるシーンでの一幕》

阿良々木「おっぱいを揉むより頭を揉むほうが興奮するな
 月火  「怖くて失礼なことを言わないで
阿良々木「もみもみもみもみもみ
 月火  「私の頭を邪な気持ちで揉まないで


《本来、誰よりも先にお風呂に入るはずだった火憐ちゃんが帰宅したシーンでの一幕》

火憐「ふー! いい汗かいたー! 兄ちゃん、風呂用意してくれてありがとー! あとでちゃんとお礼を言いにいかなきゃなー!」

《火憐ちゃん、妹と兄の混浴を発見》


火憐って、なにやってんだボケー!


…………いつも通りな毎日を送っていましたw。
しかし、そんな彼に   非日常が訪れます。


<阿良々木>
《僕は固まる。
僕たちが頭をシャンプーし合っていた洗い場には、大きな姿見が設置されていたのだが。

月火の後ろに立っているはずの僕の姿が   阿良々木暦の姿が、その姿見の中には見えなかったのである

彼は鏡に映っていなかった
さながら   不死身の怪異、吸血鬼のように


それは、棚上げしていたこと。
無視していたこと。
こうして物語は   終わりへ向かいます。


忍「オノノキヨツギじゃ」


そして、この現象に対しての解を持ち合わせていない忍ちゃんと阿良々木くんは、彼女に頼ることにします。
あの可愛らしい、キメ顔の得意な、憑喪神の童女に。
   臥煙さんに斧乃木ちゃんと影縫さんとの話し合いの場をセッティングしてもらった二人は、クレーンゲームの中に放り込まれている童女を発見。
数十分後……何とか童女をゲット。


斧乃木  「僕をゲットするだけに、どれだけの時間をかける気なのさ。ヘボゲーマー
阿良々木「毒舌な人形だな、おい……」

《言いながら、僕は斧乃木ちゃんを取り出して、それからスカートをめくって中がどうなっているのかを確認した


斧乃木「ちょっぷ」


チョップを食らった


……もうあれだよね、阿良々木くんは変態じゃないときのほうが少ないよねw。
ギリギリ変態とかじゃないよね、余裕で変態だよね。
そんなこんなで、斧乃木ちゃんと影縫さんに合流、専門家としての意見を仰ぎます。
そのためにまずは、吸血鬼性がどこまで高まっているのか、回復力のテストをします。


影縫「おりゃ」


《影縫さんは差し出した僕の手の、人差し指と中指をつかんだと思うと、そのままあらぬ方向へと折り曲げた


阿良々木「ぎっ、…ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ!」


   乱暴!!w
すげー乱暴、影縫さん!w
忍野や貝木ではまずしないテストですよねぇ……するとしても、こうはならないと思うw。


 影縫  「その指を直そうと思想的に、概念的に努力してみい」
阿良々木「ぐっ……」

《考えろ。
考えろ、考えろ、考えろ。
この指が治らなければ。この指が治らなければ。この指が治らなければ。この指が治らなければ。この指が治らなければ。この指が治らなければ。》

阿良々木「この指が治らなければ……、羽川の胸を揉めない!

影縫「……どんだけ思春期やねん、おどれ


流石、我らが主人公だぜ!w
そこにシビれる!あこがれるゥ!   とは絶対ならないけどね!!
あと影縫さんのツッコミが完璧すぎますねw。
こうして、テストの結果、阿良々木くんは吸血鬼化を   忍ちゃんとの血のやりとりをせずとも   している状態になっていることが判明します。


斧乃木「阿良々木暦   鬼のお兄ちゃん。あなたの肉体は現在進行形で、少しずつ、少しずつ、吸血化しつつある
「そういうのを生物学的には変態というんだったかな。ふむ、鬼いちゃんには相応しい
「どうして鬼いちゃんが変態しているのかというと……変態変態しているのかというと
「旧キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードとの相関関係は、そこにはない


影縫吸血鬼になり過ぎたんやよ、おどれは


斧乃木「だから、鬼いちゃん。数々の事件を解決するにあたって、吸血鬼の力に頼り過ぎたがゆえに   根本的にあなたの魂自体が、旧ハートアンダーブレードとはまったく無関係に、吸血鬼に寄ってしまったということだ


   春休みのことである。
彼は、血が凍るほど美しい吸血鬼に、遭った

   ゴールデンウィークのことである。
彼の友達が、真っ黒な猫に、魅せられた

   一学期のことである。
彼は、に願った女の子に、襲われた

   夏休みのことである。
彼は妹達のために、詐欺師と、正義のツーマンセルを相手に、戦った

そして   二学期から年明けにかけて。


彼は、   対峙した


阿良々木暦   千石撫子と、相対した。
神に成り   神に堕ちた少女に、立ち向かった。

……もちろん、この物語は語られておらず、読者にはしるよしもないです。

ですがそれは   どれほどの絶望だったのでしょうか?
どれほどの、最悪だったのでしょうか?
何度殺されて、何度死んで   何度吸血鬼と化したのでしょうか?


戦場ヶ原「貝木」


ありがとう。感謝するわ」




   泣きはらした目で、神に悩まされた彼女は詐欺師にそう言いました。
詐欺師の

貝木「あの娘を騙すのは、たやすい

なんて、陳腐な、なんの根拠もない言葉に、安心して
ようやく見えた、微かな希望   安堵して
それほどまでに神   撫子は絶対的で、絶大的で、絶望的で。
そんな神に挑むためには、吸血鬼化をしない   なんて考えられないことでした。
……そうです、その頃の阿良々木くんには見えていなかったんです。


斧乃木「文字通り吸血鬼と化し、成ったということだ」


目の前の問題が大きすぎて
   その先に待っている問題なんて。


阿良々木「どうすれば僕は、人間に戻れるんだ?」
斧乃木  「無理。これを直す方法はない
阿良々木「そっか……」
 影縫  「けどまあ、そこまで悟ったみたいな態度で、思い詰められても敵わんな。なにもまだ、おどれが人間のすべてを失ったっちゅうわけやない
斧乃木  「つまり」


これ以上、吸血鬼の力に頼らないことだ」


こうして阿良々木くんは、完全な吸血鬼にならないために   現状維持を続けるために、吸血鬼化をしない誓いを立てます。
しかし、そんな矢先   神原家に預けていた妹たちが、神原もろともさらわれる事件が起きてしまいます。


影縫「手折正弦(ておりただつる)   人形使い


阿良々木くん、斧乃木ちゃんはその犯人から三人を奪還するために、北白蛇神社へと向かいます。
その道中、待っていたのは   あまりにも不穏で、あまりにも不気味な彼女、もしくは   彼でした。



忍野扇「ああ   遅かったですね、阿良々木先輩。私の大好きな阿良々木先輩。待ちくたびれましたよ



   少し戻って事件に対する阿良々木くんのモノローグ。

タイミングとしては最悪なのか   僕と忍が、もうまともには戦えなくなっている状態のときに、まさしく僕達を狙う者が現れたというのは。
人為的で。
作為的で。
悪意的   タイミングの悪さを感じる》


   さらに少し戻って影縫さんとの会話。

阿良々木「……ツケの回収が、一気に来るようなことは、最近は珍しくないんですけどね。積み上げてきたことが、棚上げにしていたものが、一気に崩れてきたというか  



影縫崩されたとちゃうんか? ジェンガみたいに」



悪意的なタイミングの悪さ
最近崩れてきた   棚上げにしていたもの

それは、何が原因でそうなっているんでしょうか?
誰のせいで、何のせいでしょうか?

運命?
    違う

偶然?
    違う

宿命?
    違う

物語、物語、物語、物語、物語物語物語、物語、物語、物語、物語   物語。

そして   物語

…………………………。




誰かが、この物語    終わらせようとしている




誰かの手によって、この物語は、閉じられようとしている
きっと今回の物語はまだ  始まりにすぎない

終焉   序章にすぎない

その…………誰かにとっては。


阿良々木「やあ、扇ちゃん……」


我らが主人公は、その『誰か』に対する危機感がまったくないようですけどね。
   いくら物語の渦中にいるからって、わかりそうなもんだけどなぁ。
そして、彼女は喋り出します。
語り出します。


忍野扇「   なんていうか阿良々木先輩は、捻じ曲げることができる人なんだと思うんです」

阿良々木「捻じ曲げる? 何をだよ」

忍野扇「それはまあ、だから色々なんですけれど。本来捻じ曲がらないはずの色々なんですけど。で、私はその、捻じ曲がったものが嫌いと言いますか   公平で、天秤の左右がつりあったものが好きと言いますか。ちゃんとしたいわけですよ、ちゃんと

阿良々木「…………」



忍野扇「ちゃんとしているものは、気持ちいいですからね



   恐らく。
恐らく、彼女こそが、この物語   閉じようとしているんでしょうね。
ちゃんと、終わらせようとしているんでしょうね。
終わり物語   始めようとしているんでしょう。


また少し戻って阿良々木くんの、扇ちゃんと会話している時のモノローグ。

《外見的には忍野と似てはいないけれど、そういう性格は、僕としてはあのアロハ野郎とそっくりだと思う


   羽川はどうしてか、『全然違う』と言うのだけれど


……彼女は、気づいています
誰に対して、危機感を持ったらいいのか
誰に対して、敵対心を持ったらいいのか


なんでもは知らないけど。
   本物である彼女は、知っている


エピローグに、バサ姉が忍野を探してるらしい話が出てきましたが、それもこれも、忍野を呼ぶことで   食い止められると。
忍野ならあいつに対抗して、物語の終わりに   抗えると、そう、本物である彼女は思っているからでしょうね。

……そろそろ、憑物語に戻りましょう。


斧乃木「まあさっきの子が黒幕で、あの子が正弦に怪異退治を依頼した張本人で、鬼のお兄ちゃんを困らせて楽しんでいるラスボスなんだろうね」


身もふたもないネタバレ、キターーーーー!!w
いやいやいや、斧乃木ちゃん、それ言うんじゃないよっ!!w。
読者はみんな気づいてると思うけど、斧乃木ちゃんはそっちの世界にいる   いわば当事者なんだから、お前は言うなよ!!w
気付いたとしても、空気読んで黙っとけよ!!w
……はぁはぁ……真面目なことを書き始めた終盤で、こんなに熱くツッコんでしまったことをお許し下さい。
こっからはもうマジメ一辺倒で行きます……いやホントにw。
北白蛇神社へ向かう山中で。


斧乃木「鬼いちゃん。最悪の場合は、だ


斧乃木ちゃんは、こんなことを言います。


斧乃木「最悪の場合   つまり、正弦とやりあうことになって、でも全然敵わなくて、お姉ちゃんの合流も間に合わなくて、人質も殺されそうになって、鬼いちゃんも殺されそうになった場合   どうしようもなくなった場合は、僕という怪異を差し出すという取引を申し出れば、きっと正弦は応じるだろうということを言いたかったんだ」

阿良々木「…………」

斧乃木「あいつは未だに僕を欲しがっている。お姉ちゃんもそのつもりできっと僕を鬼いちゃんに貸し出したのだと思うし   うわお

《僕はそんな斧乃木ちゃんの、長めのドロワーズスカートの裾をつかんでまくりあげたのだった》

斧乃木「何をするのさ、鬼いちゃん


阿良々木「馬鹿なことを言う奴は、馬鹿なことをされるということだ」


……どうしようもなく阿良々木くんらしい返しですよね、このあたりは。
そうなんだよなぁ、こいつは変態だけど   カッコ悪くはないんだよなぁ。
そして阿良々木くんは、その後の、斧乃木ちゃんの、忍ちゃんを献上すれば見逃してもらえるかもしれないという提案も   もちろんつっぱねます。


斧乃木「だけどそれじゃあ、鬼いちゃん。言ってることが以前と変わってないよ   全然大人になれてない。自分は人質を三人とも無事に奪還し、しかも僕も忍姉さんも差し出さずに、その上自分も助かろうとするなんて   無茶だろ

阿良々木「…………」

斧乃木「誰もが何かを為すときには対価が必要という話だ   ろ?」


まるで、子供の我儘です。
何も失わずに、全て取り戻そうなんて。
そんなの   正義の味方だって、できっこないのに
だから斧乃木ちゃんは、提案をします。
そのわがままを唯一叶えることが出来る、冴えた提案を。


斧乃木「僕がいきなり『例外の方が多い規則(アンリミテッド・ルールブック)』を、正弦にぶち込めばいい


阿良々木「……えーっと」


そんな、乱暴な提案を。
   いや、本当に乱暴だなぁw。
もちろん、阿良々木くんはこれを却下、最終的にふたりは、阿良々木くんが正弦と会話をしている隙に、人質を助け出す作戦を取ります。
そして、阿良々木くんが神社に入ると   


手折正弦「……やあ。と、言うか   まあ、やあ


気の抜けた返事をする、貧弱そうな男がいましいた。
おそらく彼が憑物語におけるラスボス、最大の敵、最強のライバル。
そんな彼は、言います。


手折正弦「なあ阿良々木くん、ひとつ訊きたいんだが、いいかな?



「私は一体どうしてここにいるんだ?



   そんな、トチ狂ったことを。


阿良々木「お前は僕を退治するためにそこにいるんだ。それだけだ。そうだろう?」

手折正弦「そうだ」


「だがわからない」


阿良々木「何が!」


手折正弦「私がお前を退治する理由だよ」


「確かに、私は専門家だ。きみのような例外的な存在の向こう側に立つにあたっては、ベストなキャスティングだと言える。
「そう、キャスティング   キャスティングされたような気がしてならないんだよ。私はただ単に、役として選ばれただけに過ぎない気がする。いや、私だけじゃない、余弦も、余接  
依頼人。いる、いることはいる、もちろん。だがそれも   丁度いい感じに調節されたような者だった。
「阿良々木くん、きみはそうじゃないのかい?
「お互いに、やるべきことをやっているだけだろう、それぞれが立たされた場所で、与えられた役割で。
「世界は舞台じゃあない。それでも人は、物語性を重んじるものじゃないのかな? そう……、人はドラマを求めるだろう? だがそのドラマがあまりにでき過ぎだと、わざとらしくて   気乗りしなくなる

阿良々木「……何がいいたいんだよ、あんたは」



手折正弦「阿良々木くん。忍野を探せ



あいつならきっと   誰にも利用されることなくキャスティングの外から、中立の立場でバランスよく、物事に関与してくれるだろう。それはあいつにしかできないことだ」




   手折正弦
彼もまた、本物である彼女のように、気づいている一人でした。
いや……ことここに至ってやっと気づけた、一人でした。


ほんの少し、違う世界の話をさせてもらいます(戯言シリーズを知らない方は、流し読んでいただいて)。


西東天「初めまして、俺の敵


   それは、戯言に塗れた世界の話。
その世界には一人、物語の存在を信じて疑わなかった   人類最悪がいました。
そして彼もまた、物語を終わらせようとしていました。
『永劫の最終章(ディングエピローグ)』へ向けて。
この人類最悪はあの世界において、その最終章を見るために自分の駒となる   《十三階段》というものを組織しました。

そこが、人類最悪と、この物語シリーズにおける   あいつとの違いです。
人類最悪は駒を使って自分の手で物語を進めていこうとしていましたが、あいつは、物語を   誘導していく
配置するべき人材を、雇うべき役者を   本人たちには気づかせずに、使う

……大分わかりにくい言い方になってしまった気がしますが、要するに。


手折正弦は、忍野扇   物語のために利用されていて
彼はそれに   最後には気づいたのです。




手折正弦「頼むからひと思いに   人思いにやってくれ



そして彼は   選択しないことを、選択します
半ば投げやりに、自分の役割を全うするために。
自らの   人生(ものがたり)の終わりを。



斧乃木『例外のほうが多い規則(アンリミテッド・ルールブック)』   僕はキメ顔でそう言った



《社の開き戸を突き破った斧乃木余接のひとさし指が、そのまま膨大に肥大し、手折正弦を一刺しにした。
否。

木っ端微塵にした

阿良々木「え……あ?」


斧乃木「殺した」


阿良々木「…………」

斧乃木「最大の威力で、至近距離からぶち込んだ   鬼いちゃんは気にしなくていい、僕が勝手にやったことだ。鬼いちゃんはやめろと言ったのに、僕がそれに逆らって、勝手にやったんだ

阿良々木「な  

斧乃木違うよ、鬼のお兄ちゃん。守るためや、助けるためなら、殺さない方法もきっとあったはずだ。それなのに殺したのは」



「僕が化物だからだよ」



阿良々木「……斧乃木ちゃん」



斧乃木こうはならないでね、鬼いちゃん。人間は化物(こう)なってしまえば   おしまいだ



  昔。
昔、人間を食った化物がいました。


キスショット「なんじゃ。うぬ、眼鏡で三つ編みのあの携帯食……持って来んかったのか?


彼女は、怪異の王と呼ばれる存在でした。
ありていに言ってしまえば   化物
そんな彼女は別の物語では、世界を滅ぼしかけたこともありました。
でもそれは   普通のこと
キスショットが怪異としておかしいのではなく、化物としておかしいのではなく。

化物として   正しい

斧乃木ちゃんも、その在り方は……残念ながら、正しいんです。
きっと、八九寺とかのほうが珍しいんでしょう。
あんな、可愛い「だけ」の怪異の方が。

  ですが。
今回、斧乃木ちゃんは化物として、正しいことをしてしまいましたが。
それでも……。


<斧乃木>

「今回は友達として遊びに来たんじゃなくって、仕事で来たんだった。忘れていた、ごめんごめん

「僕は、友達として鬼のお兄ちゃんにお願いしたい……今この場で、二度と、二度と、吸血鬼の力に頼らないと約束してほしい。今後の人生は、人間のように生きると

「僕は所詮は式神だからね、お姉ちゃんがやれと言えば、鬼いちゃんが相手でも戦わなくちゃいけない   個人的感情はあるけれど、それはあるだけだ」


「僕とお姉ちゃんとで、あなたと旧ハートアンダーブレードとのコンビと戦うのは、正直言って、気が進まない



   それでも、化物であるはずの童女は。
阿良々木くんに対して、こんな言葉を投げかけます。
化物なのに
まるで、友達を心配している   人間みたいに


《斧乃木ちゃんと阿良々木くんが、山中で作戦を立てているシーン》

斧乃木  「僕がいきなり『例外の方が多い規則(アンリミテッド・ルールブック)』を、正弦にぶち込めばいい
阿良々木「……えーっと。その場合、正弦はどうなるんだ?
斧乃木  「死ぬ」
阿良々木「だよな!」
斧乃木  「駄目かな」
阿良々木「いや……、普通に駄目だろ。駄目だし、無理だろ。人殺しになるそれをやっちゃあ   本当に人間じゃなくなる


斧乃木人を殺しても、人は人なんだけどね。まあそういう平和な価値観も嫌いじゃないし、必要なものだ。それが聞けて良かった」


阿良々木「ん?」


斧乃木それが聞けてよかったと言ったんだ」


斧乃木ちゃんは   本当は知ってた
今回の事件を丸く収めるためには、自分が化物に成る   化物に帰るしかないと
あそこからの平和的解決?
あそこからのご都合展開?
  そんなもの、この物語にはない
斧乃木ちゃんは「自分が化物だから」と言っていたけど。
もうあの神社に到着した時点で、斧乃木ちゃんは   殺すしかなかった
正弦は殺される直前、阿良々木くんに武器を構えてる
阿良々木くんを   ちゃんと、殺そうとしている
そして、阿良々木くんに命の危険があったら  


「言っておくがな   儂は攫われた三人とかより、お前様のほうがずっとよっぽど大事じゃし、それに、お前様に人間として人間らしい生活を送り続けて欲しいとかは、あまり思っておらん

「お前様がこの後、正弦に殺されそうになったとするなら、その瞬間儂は、お前様の血を吸う


   忍ちゃんの想いやりによって、阿良々木くんは化物にされてしまう
つまりはもう、この物語をセッティングしたあいつによって、斧乃木ちゃんは、化物である自分   友達に見せるしかなかった
その友達を想えばこそ   化物に帰るしかなかった


他ならぬ大切な友達   化物にさせないためには。


人間   い続けさせるためには。




斧乃木こうはならないでね、鬼いちゃん



  その思いは。
人形が   人間に抱く、その思いは。


と言うにはもどかしくて
と言うには物足りないけど




斧乃木それが聞けてよかったと言ったんだ」



それでも、化物には確かに   人想う気持ちがあった。



斧乃木「そんなわけでしばらくお世話になるよ



きっと今も童女は、人形として妹達の部屋に堂々と居座っているのだろう。
そんな想いを一片も表情に出さない   キメ顔のままで






面白かったぁ!!
そして……いつになく記事が長文になってすいませんw。
いやぁ、おかしいなぁ……最初記事書き始めた時は   「うわぁ、今回書くことないかも……」とか思ってたのに。
あと、やっぱり今回は、斧乃木ちゃんが光ってたなぁ。
この記事を書いてる途中、いつのまにか僕、すげー斧乃木ちゃんのこと好きになってましたw。
んでこれは読んでる時も思ったけど……正弦さん、かなり良いキャラだったのにもったいない!!
流石に死んだらもう出てこないでしょうし……もったいないなぁw。
   総括すると、終わりの始まりの物語としては、なかなかなスタートダッシュを切れたと思います。
後二巻   寂しいけど、楽しみですね!!



以上、憑物語の感想でした。
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まとめ【憑物語 ネタバレ感想 】

化物語シリーズ最新作、憑物語を読みました。憑物語面白かったー!!いやー前半は「……ねぇ、西尾さん。い

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非公開コメント

関係や問題を精算?解決?すると、リアルな目標を掲げている割りには
メタ発言が増えていっている気がして違和感が凄い。
今回は、そう思わせるのが目的なのかも知れんけど

楽しく拝読致しました。
ちゃんとしたい、という扇ちゃんのお言葉・・・深読みしたくなります。
昔、阿良々木君に「きちんとしなさい」と言った方がおられましたね・・・。
名前的にも気になるんです。

おそらく初コメントです~憑物語も面白かったです。
ところで大晦日の22:00~24:00に猫物語黒放送ですね。
見ますよね? 僕は見ますよん

コメ、ありがとうございます。

> 楽しく拝読致しました。
> ちゃんとしたい、という扇ちゃんのお言葉・・・深読みしたくなります。
> 昔、阿良々木君に「きちんとしなさい」と言った方がおられましたね・・・。

言ってましたね~。
あの人は阿良々木くんのことを無理やり「きちんと」はさせませんでしたが、それを無理やり正そうとしてるのが扇ちゃんなのかもしれません。


> 名前的にも気になるんです。

……名前にはどういうオチがつくでしょうね?w

コメ、ありがとうございます。

> おそらく初コメントです~憑物語も面白かったです。
> ところで大晦日の22:00~24:00に猫物語黒放送ですね。
> 見ますよね? 僕は見ますよん

そうですね、もちろん  僕はガキ使を見ます!!w。
だから録画して、後で見る感じです。
一日には猫黒を見て記事にする予定ですので、よろしかったら記事見に来て下さい!!

今年に入ってから友人に進められてアニメ化物語の2、3話見たあたりで、この原作の憑物語まで大人買い(2万円弱;;)しましたww(ついでにBDも全巻買っちゃたり)

セカンドシリーズから人の感想が気になり、読み終わったあとその余韻とともにこのブログを読ませてもらいました。

とても長ったらしく読みやすい文章でした。 
ほかの物語の人物のセリフやら同じ西尾維新における作品の引用などで丁寧でわかりやすかったですね~

とても参考にさせてもらいました。。感謝!

今後の展開にはとても気になりますね~それをあと2つの物語、おうぎダークとこよみブックだけで終わるなんて切ない気もしますね・・・(上下巻とかで出ないかなって思ってみたりw)

忍野メメがキーマンだけどそれが全く見つからないということから僕の中では扇が何かしたのか、
もしや、花物語では男だったように、変化の術で扇自身がメメなのか!? とかいろいろ妄想して楽しんでいる感じですww

こよこよが幼女ならぬ童女までもと一緒に暮らすなんて羨まし・・・くはちっともないですが、そこいらの関係も見ものですよね

あとの二つの物語を読み終わったあとまた来ると思うので、またいつものように感想をぶちまけてください。

なので、僕が読み終わるまでに感想をうpしてないと、感想ならぬ肝臓をぶちまけますので悪しからず。。

僕はキメ顔でそう言った

> 通りすがりの木目顔さん
初めまして、コメ、ありがとうございます!!


> 今年に入ってから友人に進められてアニメ化物語の2、3話見たあたりで、この原作の憑物語まで大人買い(2万円弱;;)しましたww(ついでにBDも全巻買っちゃたり)

講談社BOXは結構しますよねぇ……。
僕の知人も、原作集めたいのにお金が出来なくて猫白までしか買えないとぼやいていましたw。


> セカンドシリーズから人の感想が気になり、読み終わったあとその余韻とともにこのブログを読ませてもらいました。
> とても長ったらしく読みやすい文章でした。 
> ほかの物語の人物のセリフやら同じ西尾維新における作品の引用などで丁寧でわかりやすかったですね~
> とても参考にさせてもらいました。。感謝!

ながったらしくなってしまうのは申し訳ないですがw、参考になれたならよかったです。


> 今後の展開にはとても気になりますね~それをあと2つの物語、おうぎダークとこよみブックだけで終わるなんて切ない気もしますね・・・(上下巻とかで出ないかなって思ってみたりw)
> 忍野メメがキーマンだけどそれが全く見つからないということから僕の中では扇が何かしたのか、
> もしや、花物語では男だったように、変化の術で扇自身がメメなのか!? とかいろいろ妄想して楽しんでいる感じですww
> こよこよが幼女ならぬ童女までもと一緒に暮らすなんて羨まし・・・くはちっともないですが、そこいらの関係も見ものですよね
> あとの二つの物語を読み終わったあとまた来ると思うので、またいつものように感想をぶちまけてください。

今後の展開は気になりますよねぇ。
扇の正体、ってのは僕もかなり気になってます。
記事に書いたように、僕は彼女(彼?)のあり方は、戯言シリーズの西東天みたいな感じだと思いますが、それがどんな決着を着けるのかっていうのは凄い楽しみですね。


ではでは~v-422

どうもです。また現れました、片耳ウサギです。

憑物語を読んでて思ったのは、阿良々木君の変態度はまだ上がるのか、というものでしたねw

それにも拘わらずカッコいいんだから彼には困ったものですw

さて、影縫さんと斧乃木ちゃんのコンビが好きな僕はたいへん楽しませてもらった話でした。

まあ勿論のことそのことだけじゃありませんけどw

阿良々木君が今まで棚上げにして目を瞑っていたことは、なんというか、思えば当然も当然のことなんですよね。

何かを得るには何かを支払う。

食べ物が欲しければお金を払うし、スポーツとかで勝利を手にしたければ、遊びたいという欲求を抑えて、その分の時間を練習に費やす。

そうやって秩序が保たれいるのですから、阿良々木君のしていたことは“いけない事”でしょう。

支払いを拒み続けるのは。

意図的に拒んでいたわけでなくとも、“いけない事”は“いけない事”として認識され、その行為によって乱れた秩序を正そうとする人が現れるのもまた必然。

まあ扇ちゃん(くん?)が人かどうかはわかり兼ねますがw

扇さん(と呼ぶことにした)が何者であり、どういう理由で“忍野”を名乗っているのかとか、色々気にはなりますね。

そこら辺は次作、次々作に期待です。

これからどんな風に色んな何かがこじれてもつれて集束して、そしてこの憑物語をきっかけに終焉に向かい始めた物語がどんな体で終焉するのかなどなど、気になることはありますが、終焉するそのときまでおとなしく待ちましょう。

それでは、僕は何か精算し忘れていることがないか、あるいは無意識的にでも蔑ろにしてることがないかを考えようと思いますw

では、また。

> 片耳ウサギさん
お久しぶりです!
いつもコメ、ありがとうございます!


> 憑物語を読んでて思ったのは、阿良々木君の変態度はまだ上がるのか、というものでしたねw
> それにも拘わらずカッコいいんだから彼には困ったものですw

本当、何で変態でもあいつはカッコいいんでしょうね?w
基本変態でも、シメるところはシメるからかなぁ……。


> さて、影縫さんと斧乃木ちゃんのコンビが好きな僕はたいへん楽しませてもらった話でした。
> まあ勿論のことそのことだけじゃありませんけどw

あの二人は、阿良々木くんと忍ちゃんとはまた違ったツーマンセルですよね。
猫黒下巻の副音声とか、超好きでしたw。


> 阿良々木君が今まで棚上げにして目を瞑っていたことは、なんというか、思えば当然も当然のことなんですよね。
>
> 何かを得るには何かを支払う。
>
> 食べ物が欲しければお金を払うし、スポーツとかで勝利を手にしたければ、遊びたいという欲求を抑えて、その分の時間を練習に費やす。
>
> そうやって秩序が保たれいるのですから、阿良々木君のしていたことは“いけない事”でしょう。
>
> 支払いを拒み続けるのは。
>
> 意図的に拒んでいたわけでなくとも、“いけない事”は“いけない事”として認識され、その行為によって乱れた秩序を正そうとする人が現れるのもまた必然。
>
> まあ扇ちゃん(くん?)が人かどうかはわかり兼ねますがw

支払いを拒み続ける――とは、本当にその通りだと思います。
阿良々木くんはそれに――吸血鬼化に代金が、代償が必要だとは認識していなかったみたいですが、それは「知らなかった」では済まされないですもんね。
少し厳しいようですが、終わりに向けてこの展開になるのは必然だったのかもしれません。


> 扇さん(と呼ぶことにした)が何者であり、どういう理由で“忍野”を名乗っているのかとか、色々気にはなりますね。
> そこら辺は次作、次々作に期待です。
> これからどんな風に色んな何かがこじれてもつれて集束して、そしてこの憑物語をきっかけに終焉に向かい始めた物語がどんな体で終焉するのかなどなど、気になることはありますが、終焉するそのときまでおとなしく待ちましょう。

そうですねー……いつ完結するんでしょうね?w
終物語で終わるといいんですけど……w。


でわでわ~v-423
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ライトノベルに現在進行形ではまっています。
読んだラノベの中でも特に好きなやつの感想を書いていきます。

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