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終物語(上) ネタバレ感想 そだちリドル (さよならサマータイムレコード)

『終物語(上)』に関しては三つの短編からなっているので、短編それぞれに感想を書こうと思います)
終物語 (上) (講談社BOX)
終物語 (上) (講談社BOX)

またもやミステリー!

いわゆる「叙述トリック」って言うんでしょうか、解決編は読んでてワクワクしました。
が、ぶっちゃけ、そこに至るまではあまり面白くなかったですね……もうちょっと話をタイトにして頂きたかった。
しかし、それでも十全   阿良々木くんを知る、という意味では重要な話かと。
……にしてもホント、この『終物語』でようやく「終り」に向けて、「阿良々木暦」というキャラクターを解剖しにかかってる感がありますね……やっとかw。
確かに、終わって欲しくない、と思う気持ちもありますけど   そろそろ綺麗に終わって欲しい、という気持ちもありますからね……いやマジであと何冊出す気なんだ西尾維新w。









ではでは、ここからはネタバレ全開感想になります。
もちろん、『終物語』読了済みでない方はブラウザバックだぜ! お兄さんとの約束だ!


扇「おやおや? 急に黙り込んで、如何なさいました? 阿良々木先輩。まったく、そんな風に黙ったら、男前に益々磨きがかかって、私に惚れられちゃいますよ?    私に惚れられたら大変ですよ?


扇ちゃんと阿良々木くんが「ある過去の教室」に囚われた、次の日。
久しぶりに登校してきた老倉は、阿良々木くんを見て  

《老倉》
「私はお前が嫌いだ
「私が嫌いなのは、幸せの理由を知らない奴自分がどうして幸せなのか、考えようともしない奴」
自力で沸騰したと思っている水嫌い
自然に巡ってくると思っている季節嫌い
自ら昇ってきたと思ってる太陽嫌い
人は誰かに助けてもらわなきゃ幸せになれない   そんなこともわからない馬鹿が、嫌いで嫌いで死にそうだ」


お前は何も覚えていないのよ   阿良々木。自分が何でできているかを知らないの


何故か呪うように、そんな言葉をぶつけ続けます。
そして、終いには……老倉は、阿良々木くんの手の甲に、ボールペンを突き立ててしまいます。
それが、どのような事態を招くかも知らずに  


戦場ヶ原「ぶっ殺す」


怖い! 怖いよ戦場ヶ原さん!!w
なんなんだよ、怪異より怖いよ! 化物より化物だよ!
   ということを経て(無理やりマジメ顔)、現在。
扇ちゃんと阿良々木くんは、老倉の言ったキーワードに連れられて、阿良々木くんが通っていた中学校にやってきました。
そして、中学校、廃屋と巡っていくうちに、阿良々木くんは徐々に思い出していきます  

                 
五年前。
中学一年生。
警察官の親。
数学の点数。
『a』『b』『c』と書かれた封筒。
廃屋。
幽霊屋敷。


???「来てくれたんだね、阿良々木くん


   幻想的とも言える、一人の可憐な少女。
モンティ・ホール問題。
数学の面白さ。
出された三つの条件。
秘密の勉強会。
過ぎ行く夏の一時。
唐突に終わる日常。
空っぽの封筒。
                 

そんな……阿良々木暦が過ごした、ある夏休み
それは、阿良々木暦と言う少年が   あることを学んだ夏休み。

阿良々木
《あの子が数学の面白さを。
 人生の面白さを。
 世界の面白さを教えてくれたから   今の僕がある


……確かに、話だけ聞いていれば、大した出来事ではないかもしれません。
数学を好きになった、結局のところはそれだけですから。
けれど   それでも。
それは、一人の人間の価値観が変わった、ということで。
阿良々木暦という少年が、世界から。
その人生において、また一つ   面白いことを学んだ、ということ。
なら、それは……過去の「阿良々木暦」が夏休みの出来事で、そうなったのなら。
現在の「阿良々木暦」元となったのは、つまり  



阿良々木僕はあの夏でできていた



こうして阿良々木くんは、その夏休みのことを   いい思い出、として思い返します。
……彼女にとっては、そうでなかったというのに。

扇「五年前   ここは廃屋ではなかったんです。廃屋というのはあなたの勘違いです   ここは、老倉育の住まう家でした」
「さて阿良々木先輩。ショックをお受けのところに鞭を打つようで申し訳ありませんが、私の推理はここからが肝要です。どうして阿良々木先輩は五年前、老倉家を廃屋だとおもったのでしょう?

何故、そこまで家が荒れていて。
何故、そこまで家が廃れていたのか。


阿良々木「……家庭内暴力って奴か」


老倉育
彼女は、阿良々木くんに勉強を教える際、こんな言葉を言っていました。


老倉見返りが欲しくてやっているんじゃないの   私はね、阿良々木くんが数学を好きになってくれたら、それだけでいいの。それ以外のことは何も望んでないわ


   そんなものはなのに
彼女が本当に求めていたものは……見返りで。
本当に望んでいたのは、阿良々木くんの「介入」だったのに。


彼女は、阿良々木くんに……無言で
あんなにも助けを、求めていたというのに    



……その事実を知ってしまった、彼は
目の前にいる人を助けずにはいられない、お人好しの彼は……こう呟きます。

阿良々木「今の僕はとても恵まれているよ   確かに順風満帆で、幸せだ。友達がいて、恋人がいて、後輩がいて   とてもとても幸せだだけど  



   そんな幸せな僕を、僕は少し、嫌いになってしまったよ



今は遠き、ある夏の日に  
大きな後悔を残して。





物語として面白かったか、と聞かれると微妙ですが……これからに繋がる、大事な短編だった気がします。
というか、あれですね   たいていの女の子は救ってきた阿良々木くんなのに、老倉に関しては何故か失敗ばかりですね。
だからこそ、今後、老倉を救う展開になるのかどうか……よし、終物語の続き読んできますw。



以上、『終物語(上)・そだちリドル』の感想でした。
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非公開コメント

モンティ・ホール問題という、数学が好きな方にはとっつき易い話題からスタートしましたが、最初は何がなんやら?でしたね。
まぁ、モンティ・ホール問題はあくまでもきっかけであり、本題は、阿良々木暦という人間を語る上で欠かせないキーワードの一つである「数学」が、どのような経緯で確定したのかという、阿良々木暦解体物語の第二弾ですね。
(第一弾は「正義」ですかね?)


>「お前は何も覚えていないのよ阿良々木。自分が何でできているかを知らないの」

老倉育の呪詛の様な問い掛けと異常な嫌悪感。
ガハラさんの「ぶっ殺す」。
バサ姉の苦労人っぷり。
中盤戦は結構ドキドキしました(笑)
てか、オチは笑えました。
本人達には悪いですが、ああ、やっぱりこういうドタバタオチが欠かせないのね感満載ですね(笑)

>現在の「阿良々木暦」の元となったのは、つまり。
>阿良々木《僕はあの夏でできていた。》

人間誰しも、これまでの経験や記憶で形作られていくものですが、案外忘れてるもんですね。
ただ、阿良々木暦という人間は、少々特殊過ぎるきらいがありますがね。

そして、この話を彼はこう締めくくる訳で。

>阿良々木「今の僕はとても恵まれているよ   確かに順風満帆で、幸せだ。友達がいて、恋人がいて、後輩がいてとてもとても幸せだ。だけど」

>「そんな幸せな僕を、僕は少し、嫌いになってしまったよ」

この暦の台詞、自分としてはあまり納得出来ないんですよね。
確かに、阿良々木暦という人間の一部分を築き上げたのが、老倉育という人間ですが、彼女の不幸を垣間見たことイコール、幸せな自分を少しでも嫌いになる理由はない訳で。

どうも、阿良々木暦という人間は、数学的と言うと語弊がありますが、分かりにくい例えかもしれませんが、「1+1=2」「2-1=1」なんですよね。
解答はいくらでもあるというのは、よく聞く言葉ですが、彼の場合、解答は一つしかないんですよね。
時系列でいけば傷物語から始まる、怪異との関わり方を見ても、暦が出す解答は一つしかない。
だから、迷いがなく、助ける。
それが間違いではないですが、危険性も高い。
その危険性を自覚しているようで無自覚なのが、阿良々木暦という人間の弱点でもあるのかと。


>たいていの女の子は救ってきた阿良々木くんなのに、老倉に関しては何故か失敗ばかりですね。
だからこそ、今後、老倉を救う展開になるのかどうか……よし、終物語の続き読んできますw。

そこは、阿良々木暦全開モードになります(笑)
あ、変態モードではなく(笑)


しかし、主人公の解体に差し掛かると、西尾維新先生の作品は急展開を迎えますからね。
解体されていく阿良々木暦の過去。
そして、そこに絡んでいく謎の少女、忍野扇。

…もう、上中下巻でいいんで、何なら続終物語も上中下巻で、タップリ語り尽くしてほしいと思う今日この頃です(笑)

長くなってスミマセンm(__)m

> ななしさん
いつもコメント、ありがとうございます!!
コメ返し、遅れて申し訳ありません……。


> モンティ・ホール問題という、数学が好きな方にはとっつき易い話題からスタートしましたが、最初は何がなんやら?でしたね。
> まぁ、モンティ・ホール問題はあくまでもきっかけであり、本題は、阿良々木暦という人間を語る上で欠かせないキーワードの一つである「数学」が、どのような経緯で確定したのかという、阿良々木暦解体物語の第二弾ですね。
> (第一弾は「正義」ですかね?)

ああ、言われてみればそうですね!←気づいてなかったw。
ただ、阿良々木くんの過去を掘り出してるだけなのかと……。
そう考えると、やっぱり阿良々木暦というキャラクターを解体しにかかってますよね、終物語は。


> 老倉育の呪詛の様な問い掛けと異常な嫌悪感。
> ガハラさんの「ぶっ殺す」。
> バサ姉の苦労人っぷり。
> 中盤戦は結構ドキドキしました(笑)
> てか、オチは笑えました。
> 本人達には悪いですが、ああ、やっぱりこういうドタバタオチが欠かせないのね感満載ですね(笑)

ほんと、ガハラさんのあの一言には、腹抱えて笑いましたw。
終物語という作品自体が重め  というか、今までの物語よりもギャグの比重が少なかったぶん、この一撃にはかなりやられましたね。
オチは……僕も好きでしたw。


> そして、この話を彼はこう締めくくる訳で。
>
> >阿良々木「今の僕はとても恵まれているよ   確かに順風満帆で、幸せだ。友達がいて、恋人がいて、後輩がいてとてもとても幸せだ。だけど」
>
> >「そんな幸せな僕を、僕は少し、嫌いになってしまったよ」
>
> この暦の台詞、自分としてはあまり納得出来ないんですよね。
> 確かに、阿良々木暦という人間の一部分を築き上げたのが、老倉育という人間ですが、彼女の不幸を垣間見たことイコール、幸せな自分を少しでも嫌いになる理由はない訳で。

あれ、そうでしたか? 僕的にはかなり響いた言葉だったんですけど……w。
《老倉育という女の子を救えなかったクセに、その過去を忘れて、なに幸せに生きてるんだ、僕は……》という意味の、阿良々木くんらしい言葉だと個人的には思いました。


> どうも、阿良々木暦という人間は、数学的と言うと語弊がありますが、分かりにくい例えかもしれませんが、「1+1=2」「2-1=1」なんですよね。
> 解答はいくらでもあるというのは、よく聞く言葉ですが、彼の場合、解答は一つしかないんですよね。
> 時系列でいけば傷物語から始まる、怪異との関わり方を見ても、暦が出す解答は一つしかない。
> だから、迷いがなく、助ける。
> それが間違いではないですが、危険性も高い。
> その危険性を自覚しているようで無自覚なのが、阿良々木暦という人間の弱点でもあるのかと。

解答が一つしかない、というのは凄くわかります!
阿良々木くんが誰かに手を伸ばそうとしている時、迷っている描写ってまったくないですもんね。
結局、自分のやっていることが自己満足だったり偽善的だったりというのを理解していながらも、その「回答」を変える気は、彼にはさらさらないんですよね。
そこが弱点なのでは、というななしさんの指摘は、とても鋭いと思います。


> そこは、阿良々木暦全開モードになります(笑)
> あ、変態モードではなく(笑)

実は僕、このコメ返しをしている時点では、まだ一ページも読んでないんですよね……ホント、これから読みますw。
全開モード楽しみだぜ!


> しかし、主人公の解体に差し掛かると、西尾維新先生の作品は急展開を迎えますからね。
> 解体されていく阿良々木暦の過去。
> そして、そこに絡んでいく謎の少女、忍野扇。
> …もう、上中下巻でいいんで、何なら続終物語も上中下巻で、タップリ語り尽くしてほしいと思う今日この頃です(笑)

タップリ語り尽くしてほしい、というのは同意ですが……お金かかってしょうがないんですよねw、暦物語とかマジ予想外。
と、グチってしまい申し訳ありませんw。


ではでは~v-422
プロフィール

Mr.Kids

Author:Mr.Kids
ライトノベルに現在進行形ではまっています。
読んだラノベの中でも特に好きなやつの感想を書いていきます。

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