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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 8巻 ネタバレ感想 (Hello,again Alone)

(今回の記事は感想   というよりは独り言です。読む方はその点を了承してどうぞ)
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。8 (ガガガ文庫)
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。8 (ガガガ文庫)

……おお、最高じゃねえかw。

正直、前半は何もイベントらしきイベントが起きない&情景描写が長かったので、読んでて楽しくはなかったんですが……もうね、中盤、後半となるうちに読む手が止まらなくなるというw。
それに、前半の「重苦しい日常」の描写はイコールで、彼ら、彼女らの物語を作者さんが真摯に描いている、ということでもありますからね。
物語の流れとして不自然な「楽しい会話」などの娯楽性を入れたくなかったんでしょう……人間関係を徹底的に「真面目に」描いているこの作品ですから。
青春ラブコメでありながら、それをちゃんと現実に落とし込んでいる、『俺ガイル』ですから。
もちろん、ライトノベルなのだから   「フィクション」なのだから、ただ楽しい青春を描くこともできます。
ぼっち最強と言うひねくれた主人公が、クールビューティーで毒舌な女の子、快活でアホな女の子に惚れられて、なんかイチャコラする作品になっても良かったはずです。
何も考えずに、日々の隙間に読むことができるラノベでもよかったはずです。
けれど、作者さんは   渡航は。
八幡たちがそんな世界に身を置いているとは、考えなかった。

フィクションでありながら、どこまでも徹底的に。
現実を   リアルを、彼ら彼女らに突き付けた。


<小町と喧嘩した時の、八幡の独白>

《実の妹ですらこれだ。
 げに人とうまくやるというのは難しい。》


だから。
だからこそ  

この作品は、とても面白い。

もちろん、現実「だけ」を詰め込んだ作品なんて、面白いワケがありません。
そうではなく、この作品は……「ライトノベル」という世界に「本物の現実」を持ち込んだからこそ、面白い。
『僕は友達が少ない 八巻』でも、同じようなことを書きましたが……あっちとは、その現実の比重が違う気がしますね。
あっちは、物語の途中でキャラクターに現実を突きつけましたけど。
この作品では徹底して、最初からリアルを描いてきましたもんね   三巻の材木座の夢の話しかり、四巻、六巻、七巻における八幡の解決方法しかり。
だからこそ、今回も……ということです。
いやホント、これ最後はハッピーエンドになるんでしょうね?w

   っと、なんか僕の感情を適当に垂れ流しまった感がありますが、違う違う……こんなのは記事にするまでもないことでした。
そうではなく、僕が今回、記事を書いているのは   雪ノ下雪乃の感情を整理したいからでした。
ではまず、ゆきのんが最後、どうなってしまったのかから考えます。

八幡がもたらした、誰も犠牲にしない解決。
そのおかげで、「奉仕部」という場所を守りたかった由比ヶ浜は、選挙に出なくてよくなります。
そして、もちろん彼女も。
けれど、彼女は  


雪ノ下「わかるものだとばかり、思っていたのね……」


雪ノ下雪乃は、そんな解決をみた結果。
奉仕部という世界に、自身が身を置く価値を見いだせなくなってしまった。


<八幡>
《俺が欲したのは、馴れ合いなんかじゃない。
 きっと本物が欲しくて、それ以外はいらなかった。
 何も言わなくても通じて、何もしなくても理解できて、何があっても壊れない。
 そんな現実とかけ離れた、愚かしくも綺麗な幻想を。
 そんな本物を、俺も彼女も求めていた。》


この世界を、「偽物」だと思ってしまった。


……これ、結論はわかるんですけど、何故ゆきのんはそう思うようになってしまったのか、明示されてないんですよねー。
しかも八幡視点ですしね、その結論に至るまでのゆきのんの感情は、読み手で推測するしかない。
だから、僕個人としての解釈は、八幡が   嘘を


雪ノ下雪乃に嘘をついたからこそ。
そんな彼に、彼女は失望した



という仮説を立ててるんですけど……ということは。
今回の一件は、五巻で八幡が《雪ノ下雪乃ですら嘘をつく》と幻滅をした時の、焼き直し   ではなく、逆バージョン。
「青春は嘘だ」と言っていた八幡が、嘘をついてでも自分の青春を   居場所を守ろうとしたことに、雪ノ下が絶望した……ということなのかもしれませんね。


自分を飾らなくていい。
偽らなくていい。
ただ、ありのままで  
自分が自分のままでいれる、「本物」の居場所だった奉仕部。
けれど、そんな世界にいてくれた彼ですら  


その世界を守るために、嘘をついた


だからこそ雪ノ下雪乃は、この世界を「偽物」だと。
うわべだけの、つまらないモノなのだと思ってしまった。
もしくは   知ってしまった。


……つまりは八幡は、「奉仕部」を守ったのではなく。
奉仕部という部活の「カタチ」を守れただけだった。
奉仕部が、奉仕部であることを守れた代わりに  
そこが「偽物」であるというレッテルを、八幡自身で張り付けてしまった。
だからあれか……ゆきのんは「奉仕部」を守りたかったんじゃなくて   奉仕部にいる三人が「本物」の関係であることを守りたかった、と。
そんな感じだったのかもしれませんね。
たぶん、雪乃下雪乃は   優しい嘘ですら許容できない、真っ直ぐな子なのかも。
いや、ちょっと真っ直ぐすぎる気がするけどもw。



では最後に、ゆきのんにとってベストな解決はなんだったのか、ということを考えます。
これはズバリ、彼女自身が生徒会長になること。
最後のあたりで示唆されてますが、ゆきのんは、生徒会長自体は   最初からやりたかった。
彼女が立候補したのは、決して自己犠牲の精神……一色の代わりになろう、という考えではなかった。
むしろ、自分が「生徒会長」へと動き出せる理由になったので、良いと思っていた。


雪ノ下「……それに、私はやっても構わないもの」


八幡と、由比ヶ浜と紡いだ関係は   本物だから。
自身が生徒会長になったくらいでは、揺るがないと考えていた。


もちろん、躊躇いもしたんでしょう   由比ヶ浜が寂しがることはわかっていたから。
けれど、理由があったから。
一色の依頼なのは、もちろん。
自己犠牲的な、八幡のやり方をさせないためにも。
だから、彼女は今回   本心から。
生徒会長になりたいと、思っていた。
さらに言えば  

めぐり「雪ノ下さんが会長になってくれたらなって。で、もっと言うと、由比ヶ浜さんが副会長で。それから……比企谷くんは庶務っ!」

本当に、全てが上手くいくのなら。
そんな未来を求めていた。
なのに……。


雪ノ下《私は、あなたなら……私の本心だって》わかるものだとばかり、思っていたのね……」


彼は、奉仕部から自分を送り出してはくれなかった。
どころか   嘘をついてまで、引き留めた。
だからこそ、彼女は……奉仕部に残ったものの。
その世界には価値を見い出せなくなった。




……………記事を書く気なんてなかったのに、俺ガイル八巻を読み終えたテンションのまま、自己満足全開で書いた記事のため、まとまりがまったくありませんねw。
以上、感情を抑えきれなくなった管理人の、長い長ーい独り言でした。
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タイトルで敬遠していたんですが面白そうですね

雰囲気は終物語のおうぎフォーミュラーな感じですか?

> 七奈無しさん
こっちにもコメ、ありがとうございます。

> タイトルで敬遠していたんですが面白そうですね
> 雰囲気は終物語のおうぎフォーミュラーな感じですか?

あんなに暗くないですけどね、まあ……最新刊はアレですがw。
オススメです!


ではでは~v-422

はじめまして、コメントさせて頂きます。


姉の陽乃のようになりたいと思っていたという雪乃に『…ならなくていいだろ。そのままで』と言った八幡本人が変わってしまった事があそこまで雪乃を失望させた理由ではないかと私は思いました。

8巻は全体的に暗い雰囲気で、自己犠牲ではない方法で解決されて良かったと思ったら最後のあれで読む前以上に気分落ち込みました。とっても面白かったですけど。

物語シリーズの阿良々木君と八幡は考え方は似てる部分が多いけれど方向性が全く別方向だと読んでいて感じました。

長々と長文失礼しました。

八幡は自分が犠牲になる程度じゃ解決しないような事態が起きたらどうするんだろう

> ヒーローと偽悪者さん
はじめまして、コメントありがとうございます!
コメ返し遅れて申し訳ありません……。


> 姉の陽乃のようになりたいと思っていたという雪乃に『…ならなくていいだろ。そのままで』と言った八幡本人が変わってしまった事があそこまで雪乃を失望させた理由ではないかと私は思いました。

なるほど……これまで頑なに「変わらない」八幡のことを実は雪乃は気に入っていて、それが今回変わってしまって、失望してしまったと  それも理由としてはあるかもしれませんね。


> 8巻は全体的に暗い雰囲気で、自己犠牲ではない方法で解決されて良かったと思ったら最後のあれで読む前以上に気分落ち込みました。とっても面白かったですけど。

そうですよね、今回の八幡のやり方は、解決方法としてはベターですよね!
なのにあれですからね……いやホント、「ライト」ノベルではないw。
なら八幡はどうすればよかったのさ、っていうねw。


ではでは~v-422

その通りだと思う

貴方の推測は素晴らしい、あまりに的を得ていたのでコメントさせていただきました。
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Author:Mr.Kids
ライトノベルに現在進行形ではまっています。
読んだラノベの中でも特に好きなやつの感想を書いていきます。

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