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BLAME! 1~10巻 ネタバレ感想 (終わりなき旅)

(今更ながら、漫画『BLAME!』を全巻読みました)
BLAME!(10)
BLAME!(10)

いやー、良いモノ読んだ!

ラストに関しては、個人的に言いたいこともあるのだけれど……それでも、全体で見ればすげー良い作品でした! 素晴らしい漫画であるのは間違いないかと。
それでは以下、ネタバレありき。項目別の感想です。



・絵について

本作を語る上で、これは外せないでしょうw。ネットの感想なんかでも、よく『画集に近い雰囲気』なんて言われてますが、その通りだと思います。


そびえる建造物。荒涼とした大地。果てしない階段。都市に架かる橋。
そこを一人、時に二人で歩く  主人公”霧亥“。


建物と人物を上手く対比させることで迫力満点に描かれる絵は、弐瓶先生の真骨頂ですよね。……くっ、あのスケール感を言葉で説明できないのがもどかしい!
結局、僕がブログでどんだけ言葉を尽くしたところで、BLAME!における絵の魅力っていうのは、伝えられないからな……この文を読んでどんな絵だったか思い出したくなった人は、またBLAME!を読み返すしかないね、うん(にっこり)。

あと特筆すべき点は、バトル描写ですね。絵にスピード感&緊迫感があるうえ、ド派手な演出がたまらんです。
何より、霧亥の銃が最高だよね! 重力子放射線射出装置! 名前なげえw。
あれを霧亥が敵目がけてぶっ放すたんびに、建造物がバッコンバッコン壊れる様が、実に爽快でした。なんならストーリー追えなくても、破壊されていく建造物を眺めてるだけで十二分に価値があると思う。

……ぶっちゃけ、シドニアのすっきりした絵柄より、BLAME!の真っ黒で描き込まれた絵柄の方がバトルシーンは映えると思ってるのは、ここだけの話な。
でもまあ、ギャグとか萌えとかの要素も入れるんだとしたら、シドニアにはあの絵の方があってる気がしますが。だから、それぞれの世界観に合った描き方をされてる、ということなのかも。
とにかく! この項目で言いたかったことは、弐瓶先生の絵マジパネェということです。なんて薄っぺらい感想だよ。



・世界観について

BLAME!の魅力、その2ですね。やっぱり、本作が一番評価されるべき点はここかと。
多くは語らず。ただ、霧亥が地下都市を行く旅路を淡々と描く、という……もう、このドライな世界観がたまらんよねw。
読み手が理解しておけばいいのは、たった一つ。

《Adventure-seeker Killy in the Cyber Dungeon Quest!

これは、霧亥という男の長い旅なのだということ。
彼が歩き、上り、戦い、出会い、別れ  旅を続け続けた、その記録を。
読者はただ、辿っていけばいいだけの話。
正直、説明不足も否めない本作ですが……それでも。果てない地下世界を旅する彼の背中を追っているだけで、僕は十分過ぎるほど、この漫画を楽しむことができました。それだけの世界観が、この漫画にはあるんです。

ホント、唯一無二って言葉がピッタリっていうか……自分の本棚に並べた時、BLAME!っぽい漫画が他には全くない事実に、カッコイイな、と思いました。
BLAME!みたいな漫画を読むには、BLAME!を読むしかない。それって、娯楽作品としては最高にクールじゃないですか?
シドニアですら、BLAME!とは違うベクトルを向いてますからね。いやホント、良い漫画だよなぁ……。



・ストーリーについて

言う程、わかりにくくはなかった気がします。
細部はちょっとアレですがw、大筋は一回読めばだいたいわかるかと。  特に、三巻からのサナカン戦と、八巻でシボがえらいことになった展開は、超ドキワクしました!!
ちなみに、大筋のストーリーも好きでしたが、一話完結の小ネタ(六巻のクローンの回とか)も、長い旅における一つのエピソードって感じで、地味に好きだった。ああいう話は、もっと読んでみたかったです。

……それにしても、たった十巻でとんでもなく時間経過してますよね、この作品w。超長い橋や階段を見つけたと思ったら、次のページではあっさり霧亥が踏破しちゃってたりするし  作品に描かれてないだけで、途方もない時間を彼は歩き続けたんだろうなぁ。
そんな風にして、これだけの年月を一つの作品に落とし込めたのは、スゴイと思います。途中、シボさんは霧亥が来るまで、十年以上待ってたりもしたしね……ひ、ヒマじゃなかったの?(素朴な疑問)


ただ! ここまでBLAME!をベタ褒めてきた僕ですが、ストーリーのラストに関しては少し物申したい点があります。
それは、ちゃんとしたゴールが見たかった、というところです。
最後、希望のある終わり方なのはわかります。シボ、そしてサナカンが遺した子供  ネット端末遺伝子保持者が産まれ、それを手に入れた霧亥が、今度こそネットスフィアに接続して、世界を元に戻すために旅を続ける  
確かに、終わり方としては美しいんですが……蛇足でも。

どこかで今も待ち続けるシボとの、再会まで

そこまで描いて欲しかったというのが、一読者としての感情です。
あと、こっからはもうただの我儘ですがw、全部が解決したあとで、霧亥やシボと一緒に『地上』を見たかった、とも思いましたね。いや、十巻ラストで光みたいなのがぱぁっと差し込んできてるので、あれが地上だったのかもしれませんが。
だとしても、ああいうボカした感じでなく、はっきりと地上を見たかった  なんていうか、そういう明確なゴールまで辿り着きたかったです。
……でも多分、弐瓶先生はBLAME!を、そういうわかりやすい『ゴール』まで持っていくのは嫌だったんだろうな、とも思います。霧亥の旅を終わらせる気はなかったんだろうな、と。
だって  


終わらないのが、彼の旅だから。


だからこそ、BLAME!という作品の最後はああいう形でしかありえなかったのかもしれません。希望を描き、その先にある『終わり』を匂わせてエンドロール、っていう。……そう考えると、納得せざるを得ないなーw。




総合的な感想

最後の項目でごちゃごちゃ言ってしまいましたがw、買ってよかった。それが最終的な感想になります。
そもそも、こうやって超久しぶりにブログを書くほどの魅力があったワケですからね。シドニアを読んだ時も思ったけど、やっぱり弐瓶勉は最高だぜ!
それに、項目として取り上げはしませんでしたが、登場人物たちも魅力的でした。ドモチェフスキー、サナカン、霧亥、シボと……まあ、みんなあまり喋んなかったけどね!
ちなみに。何度も変化、変異しているシボさんですが  僕が好きだったシボさんは、東亜重工の非常口を開けるためにグーパンした頃のシボさんです。やっぱシボさんはデカくなきゃウソだよな!



以上、『BLAME!』全十巻を読んでの感想でした。
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ブラム学園も超迷作なんで超お勧めですよぅ

> tkさん
初めまして、コメありがとうございます!


> ブラム学園も超迷作なんで超お勧めですよぅ

最近、そっちも読みました!
いやー、迷作でしたねw。サナカン先生が良い味出してましたw。


ではでは~v-422

>どこかで待ち続けているシボ
霧亥が佳境に入って回収した端末「mori」が、シボがボディを別世界線シボへと交換した際の外部記憶端末を拡張した物で、そのもっとも古いデータがどこかで待ち続けているシボになります。
そして、どこかで待ち続けているシボのデータが、シボとサナカンの子供の人格となっていると考察されるので実は一応の再開は果たしていたりするんですよね。

そうそう。
短編集の「ブラム学園&so on(だったかな?)」もおすすめですよ。
ブラム学園はシリーズは全部入っていますし(ゴスロリサナカン先生hshs)本来ならBLAME!2の予定だったらしい「ネット〇〇エンジニア(〇〇部分がうろ覚えなので)」とかも入ってますし。
それとは別に、BLAME!前史「NOISE」や白と黒のガウナが出てくる「ABARA」なんかも良さげかと。
「BIOMEGA」は...一番シドニアにノリが近いかなぁ。熊出てくるしw

名無しさん、コメントありがとうございます。

> 霧亥が佳境に入って回収した端末「mori」が、シボがボディを別世界線シボへと交換した際の外部記憶端末を拡張した物で、そのもっとも古いデータがどこかで待ち続けているシボになります。
> そして、どこかで待ち続けているシボのデータが、シボとサナカンの子供の人格となっていると考察されるので実は一応の再開は果たしていたりするんですよね。

ま、マジですか……そういう形で再会してるんですか。
ただ僕としては、あのシボのデータと再会、というよりは――ちゃんとあのシボと再会して欲しかったというのが、個人的な想いでして……めんどくさい読者ですねw。
新しい考察、ありがとうございました!


> そうそう。
> 短編集の「ブラム学園&so on(だったかな?)」もおすすめですよ。
> ブラム学園はシリーズは全部入っていますし(ゴスロリサナカン先生hshs)本来ならBLAME!2の予定だったらしい「ネット〇〇エンジニア(〇〇部分がうろ覚えなので)」とかも入ってますし。

ブラム学園は僕も読みましたよ! サナカン先生最高!


> それとは別に、BLAME!前史「NOISE」や白と黒のガウナが出てくる「ABARA」なんかも良さげかと。
> 「BIOMEGA」は...一番シドニアにノリが近いかなぁ。熊出てくるしw

そうですね……その辺りの二瓶ワールドにも、いずれ足を突っ込みたいかな。
バイオメガ、読んでみたいです!w


ではでは~v-422

 最後に霧亥の後ろにいたガスマスクをかぶったヤツは誰なのでしょうか?

 バイオメガは4巻まではBLAME!のノリに近いと思います。5巻以降は何だかデフォルメの効いた絵にシフトしていきましたが、個人的にはBLAME!のような硬質な絵が好きです。

 シドニアの熊はバイオメガのセルフパロディでしょう、たぶん。

> 継雄さん
初めまして、コメありがとうございます!

> バイオメガは4巻まではBLAME!のノリに近いと思います。5巻以降は何だかデフォルメの効いた絵にシフトしていきましたが、個人的にはBLAME!のような硬質な絵が好きです。

マジですか。バイオメガ、まだ買ってなかったんですが……買わねえと!
自分も、BLAME!絵大好きです。……美しい建造物が、重力子(ryで壊される様子がたまらないぜ!


ではでは~v-422

15年くらいブラムを読み続けていたネイティブオタクからすると、シドニア入り口でファンになった方の感想が読めて面白かったです。

ニビンベン先生、次はシドニアファンに「不親切さ」をあじあわせてやってください。
グッズ買うんで。

あとフォントも公式で売って下さい。
著作権フリーなら買います。

ブラムで検索してたどり着きました
「BLAME!みたいな漫画を読むには、BLAME!を読むしかない。」
名言ですね!その通りだと思います!
未だあの無機質な静寂感を味わえる漫画に出会えてません

週末には2週間限定の映画版を観に行こうと思います、ストーリーはきっと改変されてるでしょうけど二瓶さんが監修なので楽しみです!

> 名無しさん
初めまして、コメントありがとうございます!


> ブラムで検索してたどり着きました
> 「BLAME!みたいな漫画を読むには、BLAME!を読むしかない。」
> 名言ですね!その通りだと思います!
> 未だあの無機質な静寂感を味わえる漫画に出会えてません

いやほんと、BLAME!みたいな漫画、他にないですよね……! あの寂寥感、無機質さ、からの躍動感……やばい、読み返したくなってきた。


> 週末には2週間限定の映画版を観に行こうと思います、ストーリーはきっと改変されてるでしょうけど二瓶さんが監修なので楽しみです!

そうだ、もう公開してるんですよね! 早く見に行かないと……(使命感)。


ではでは~v-422
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Author:Mr.Kids
ライトノベルに現在進行形ではまっています。
読んだラノベの中でも特に好きなやつの感想を書いていきます。

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