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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 10巻 ネタバレ感想 (Man In The Mirror)

(今回の記事も感想   というよりは独り言です。その点、ご了承願います)
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。10 (ガガガ文庫)
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。10 (ガガガ文庫)

やー、面白かったー!!w

九巻で色々とピークを迎えて、個人的に『俺ガイルシリーズ』に関しては、もう熱が冷めた感じがあったんですが……読んでみるとやられるね、マジでw。『このラノ』とかで騒がれるのもわかる。やっぱ、凡百のラノベから頭一つ飛びぬけてる感じがありますね。

それは、例えば  登場人物たちの、繊細な心の動きであったり。
彼と彼女たちの、遠ざかって縮まってを繰り返す距離であったり。

なんというか、ライトノベルが求めていないこと。ライトノベルが蔑ろにしている部分を、本作は徹底的なまでに描いている気がします。
だって普通は、主人公一人とヒロイン二人のラノベで、ここまでくっついたり離れたりを繰り返したりしないですし……巻数で言えばもう10ですよ、10。だっていうのに、彼女の次なる問題、更なる課題が見えてくるんですぜ? いやもう、この巻を読んで思いましたヨ。

ゆきのん、お前はどんだけ問題を抱えてるねん! とw。

って、違う違う……僕が今回の記事で描きたかったのは、そういうことじゃなくて。
今回、この記事で僕がクローズアップするのは  葉山隼人比企谷八幡。この二人についてです。


平塚「君が傷つくのを見て、痛ましく思う人間もいることにそろそろ気づくべきだ、君は


平塚先生のこの言葉が語る通り、八幡は  自己犠牲をもって、事態の解決に挑む主人公です。
誰かが傷つかないために、傷つくのに慣れている自分が、犠牲となる。
そんなやり方をする八幡は、だからこそ。彼のことを想う人間から、糾弾されます。
例に挙げるなら、彼女のこの言葉が顕著でしょう。


由比ヶ浜「ああいうの、やだ


八幡が嘘の告白で葉山グループを守った際に、彼女は言います。
それは、彼が好きであるからこそ、彼の在り方を否定した言葉でした。
とまあ、ここまでは作中でさんざっぱら言われてるからいいとして……僕が気になったのは、そんな八幡に対して  彼。葉山隼人はどういう人間なのか、ということです。


比企谷《誰かが言った。自分を犠牲にするのはもうやめろと。馬鹿言え、他人の期待に応えるために、他人を傷つけないためになんて、それこそが自己犠牲じゃないか。》


今巻にて、八幡は独白で葉山のことをそうなじります。  お前も。
自己を犠牲して生きる人間じゃないかと、糾弾します。

周りが思い描く『葉山隼人』という偶像を、一部のミスなく体現し。
期待に応え、歓声に応え、賛美に応え  道化で在り続ける、彼。

しかしそれは、一種の自己犠牲です。何故なら、そこには『自分』がいないから
みんなが見ている『葉山隼人』を演じることにより、彼は自分を殺している  これを自己犠牲と呼ばずして、なんと呼ぶべきでしょうか。

《陽乃さんを送っている時に、八幡が  葉山は進路を教えてくれなかった、と言ったあとの会話》
陽乃「そっか。隼人も期待してたんだね」
八幡「何を」


陽乃見つけてくれることを、かな」


見つけて欲しかったのはきっと、『葉山隼人』という仮面の下にいる、『自分』
つまり彼は、誰かによって自分が暴かれることを、望んでいたのでした。

……まあ最終的には、今巻における八幡が、その仮面を引っぺがすわけですが。ただ、個人的な予想としては、彼はその仮面を  雪ノ下雪乃に暴いてもらいたかったんじゃないかと思いますね。
と、少しばかり話が脱線したので、戻しますと  
ここで僕が思ったのは、比企谷八幡という(元)ぼっちと、葉山隼人という人気者は、その核心。心根は似通っているのではないか、ということです。


問題解決のために自ら傷を負って  立ち続ける八幡
期待に応えるために自分を殺して  演じ続ける葉山


その差異は、周囲に人がいるかどうか、ということだけ。
二人とも、自己を犠牲にすることで、少なからぬ他人を救っている。


葉山「俺は君が嫌いだ」

八幡「俺も一つ言い忘れてた。……俺もお前が嫌いだよ


だからきっと、この言葉は同族嫌悪。近親憎悪。  下手に似ているからこそ。
お互いに、お互いの核心を見透かせてしまったからこそ、二人はこのような結論に至ったのだと思います。
……いやホント、ここら辺のことは面白いですよね。
対極だと言われる二人の、その在り方  本質は、どうやらそう違うものじゃない、というのは。

もちろん、それ以外は色々と違うとは思います。考え方、生き方、捉え方。けれど、この二人を根っこの部分まで掘り下げていくと、中核となるもののカタチは、かなり似通っている。
それは、写し鏡みたいなものかもしれません。全く同じで、正反対。ぼっちと人気者。自己完結と他者依存。けれど、共に自身を犠牲にする  二人。
そう考えると葉山は、本作における「もう一人の主人公」なのだと言ってしまっていい気がしますね。
しかも、最後  


葉山「それでも……。俺は選ばない、何も。それが一番いい方法だと信じてる

八幡《そうやって葉山は他人の期待に応え続けるのだろう。これからは自分自身の意志で。》


そんな自分を  それでもいい、と。
葉山がそういった結論に至れたのは、すごいことだと思います。
実際、その結論を聞いて、八幡は色々と考え込んでましたからね……もしかしたら彼も、そのうち葉山みたいに、確固たる『結論』を出すのかもしれません。




…………ああまた、思ったことをただ書き散らす、勢いだけの記事を書いてしまったw。どうして俺ガイルの感想を書くとなると、こういう形式になってしまうんだろうなー。
以上、感情を抑えきれなくなった管理人の、長い長ーい独り言でした。
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8巻の考察素晴らしかったです!

はじめまして。
自分はアニメで俺ガイルを知ったのですが、この作品は本当に面白いですね。
で、読み続けていて、自分では補完しきれない部分があり、いろいろ検索して
他の読者の寸評を参考にさせていただいているのですが、その中でも
一番はっきりしなかった部分が、8巻の雪乃の「わかるものだとばかり、
思っていたのね……」というセリフです。
8巻の考察を見させていただいて、まさにその通りだと思いました。
しかし、雪乃っていう子は、八幡に負けず劣らず、いや八幡以上に潔癖ですね…。
だからこそ、八幡はいつ何時も揺るがない雪乃を羨望のまなざしで見るのでしょうが。
作品は、いよいよ雪乃の周辺、この物語の最重要な部分に触れつつあるように感じます。
クライマックスに近づきつつあるこの作品を、最後まで堪能したい、と思います。

> 俺ガイルサイコーさん
初めまして、コメありがとうございます!
……このコメ返し、見てくれてるかなぁw。


> 自分はアニメで俺ガイルを知ったのですが、この作品は本当に面白いですね。
> で、読み続けていて、自分では補完しきれない部分があり、いろいろ検索して
> 他の読者の寸評を参考にさせていただいているのですが、その中でも
> 一番はっきりしなかった部分が、8巻の雪乃の「わかるものだとばかり、
> 思っていたのね……」というセリフです。
> 8巻の考察を見させていただいて、まさにその通りだと思いました。

そう言っていただけると、書いた甲斐があるというか――超嬉しいです!
あの時の自分も、その答えがわからなくてモヤモヤしていたので……仮説でも、ファンの人に同意してもらえる回答が出せてよかったです。


> しかし、雪乃っていう子は、八幡に負けず劣らず、いや八幡以上に潔癖ですね…。
> だからこそ、八幡はいつ何時も揺るがない雪乃を羨望のまなざしで見るのでしょうが。

雪乃が潔癖、というのは僕も全力で同意です。ホントゆきのん、めんどくさ可愛い。


> 作品は、いよいよ雪乃の周辺、この物語の最重要な部分に触れつつあるように感じます。
> クライマックスに近づきつつあるこの作品を、最後まで堪能したい、と思います。

僕もそうしようと思います!
もし、感想を書いたら……また見に来てくれたら、それはとっても嬉しいなって(←古い)


ではでは~v-422
プロフィール

Mr.Kids

Author:Mr.Kids
ライトノベルに現在進行形ではまっています。
読んだラノベの中でも特に好きなやつの感想を書いていきます。

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