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愚物語 ネタバレ感想 つきひアンドゥ (The World is Mine)

『愚物語』を読みました。今回は三編がそれぞれ独立した話っぽいので、短編それぞれに感想を書こうと思います。……ちなみに、今回の記事はいろいろと言葉を省略している部分がありますので、あしからず)
愚物語 (講談社BOX)
愚物語 (講談社BOX)

月火ちゃん、色んな意味でやば過ぎるw。

いやあ……シリーズにおいて、「なんやかんやで、一番やばいのは月火ちゃんじゃね?」みたいな風潮のある彼女ですが、この短編は、その「やばさ」が解体された話かと。楽しかったぜ。
あと個人的には、そんな月火ちゃんに振り回されてる斧乃木ちゃんが、哀れ可愛かったです。阿良々木くんと話す時はボケを担当する彼女でも、月火ちゃんと関わればこの通りw……スパイ活動、今日もご苦労様です!











それでは以下より、ネタバレありき感想になります。
ですので、ここより下は、原作を読んだ人だけ読んでいただければなと。そうじゃない人が読んだらあれだ……いつも自動録画にしてる深夜アニメが、HDDの故障で全部見れなくなります。  それ僕の実話じゃねえか。
ではでは、感想の方参りましょう!


斧乃木《鬼のお兄ちゃん(略して鬼いちゃん)は、ロリコンなので僕に優しい》


時系列は『憑物語』の半年後。人形として阿良々木家に潜入している、斧乃木ちゃんの話。
にしてもこの短編は、色々と楽しいシーン目白押しでしたね。阿良々木くんを「ロリコン」とか「あいつ」呼ばわりする斧乃木ちゃんの地の文に、いちいち笑ってしまいましたw。
あと、個人的に思ったのは  


<斧乃木ちゃんが、月火ちゃんのベッドの上で、アイスを食べてるところを目撃されたシーン>

月火「きゃ、きゃあ! なんとなくで気が乗らなくて登校中にUターンして家に戻ってきたら、私のぬいぐるみがアイスクリームを食べてる!?」
斧乃木《あまりに自由過ぎる。気が乗らないから帰ってくるって、どんな学校生活だよ》


ピーキー過ぎる月火ちゃんに対する、斧乃木ちゃんの心の声が楽し過ぎますw。
斧乃木ちゃんからすれば、真剣に困惑してるのでしょうが……第三者である読者としては、そんな二人のやり取りにかなり笑えました。斧乃木ちゃんマジ不憫。
特に、今作における例のシーンは……ほんとねw。この二人ならではの、とんでもない迷シーンだと思います。

<月火ちゃん、斧乃木ちゃんにサラダ油をぶっかけたのち……>


月火「ちゃかちゃか着火~」


斧乃木《謎の鼻歌を口ずさみながら、マッチを取り出す女子中学生。なんで女子中学生の制服のスカートに、そんなものが入ってるんだ  (中略)。自分の部屋の人形が生きているかどうかを確認するのに、火を放つような人間がいていいのか?

 怪異でもしねーよ、そんなこと

月火「十、九、八、七……六、五……四……ぐふ、ぐふふ
斧乃木《なに笑ってんだよ。どんな笑いかただよ》
月火「三……うけけけ
斧乃木《もう笑いかたが、ヒロインじゃないよ
月火「二……うわ熱っつ!

斧乃木《僕は掛布団の上にひっくり返っていた、まだ中身の残っているアイスクリームのカップをさっと拾い上げて、ベッドのスプリングを利用して、ジャンプした
 虫取り網で空中のトンボを掬い取るような手際で、アイスクリームのカップで、マッチをとらえる  半分とけかかっていたアイスクリームは、目論見通りに火を消した
月火「や、やっぱり! やっぱりぬいぐるみが動いた! 私の目に狂いはなかったんだ! なにこれ、超怖い! きゃあああ!


斧乃木《いや、お前の方が怖いよ


名シーン過ぎるだろ!w 月火ちゃん怖すぎるだろ!w
ご、ごほん……なんというか、このシーンが好き過ぎて、めっちゃ描写してしまいましたが  いやほんと、月火ちゃんの精神性やばいね。ここでは省略しましたが、斧乃木ちゃんが地の文で慌てふためくのもよくわかる。化物を困らす無自覚の怪異、恐るべし。
とまあ、ここまでで、僕が書きたかったことの92%は終わったのでw……ここからはちょっと真面目な話。この作品で描かれたことについて、考えていきたいと思います。


月火「撫子ちゃんの言いたいことはわかったけれど、それはでも、可愛いだけの撫子ちゃんが悪いんじゃないの、ばーか


この名言からも分かる通り、月火ちゃんは自分の言いたいことを言いたいまま言う、自身の感情通りに生きる子です。
彼女を形容する言葉に  ピーキー、というものがありますが、まさにその通り。エンジンが一定数のスピードを出したら、どこまでも止まらない。止まり方を知らない。
普通の人間なら、「これ以上は言わないようにしよう」と言葉を飲み込んだり、立ち止まったりする場面でも  彼女は止まらない。彼女だけは、そうしない


<蛞蝓豆腐が斧乃木ちゃんの頭上に落ちてくるシーンで>

月火「危ない、斧乃木ちゃん!」

斧乃木《突き飛ばされた


誰もが、いま自分が行ったら死ぬことを理解できるのに、月火ちゃんだけはそうする。
  感情が、そうしろと叫んでいたから。
だから、そうした。それがどれほど危険なのか把握しないまま、そうした。

それは……ある意味では、彼女の抱える欠陥と言えるでしょう。どんな場面においても、心に激情があれば突っ込んで行ってしまう性格というのは。
けれど、そんな彼女の人格形成には、ある理由がありました。
怪異である彼女にしかない、理由がありました  


<斧乃木>
《翌日、阿良々木月火は昨日のことを、全部忘れているようだったのだ。  しかも都合よくカットして編集したように、動くぬいぐるみと正義の魔法少女、巨大な蛞蝓と、それに潰された事実について、忘れている  (中略)『死んだ時のショックで忘れた』のではなく、『死んだショックを忘れた』が正しいのだ。
 この二文は同じじゃない


月火ちゃんは、死んだ時のショックを忘れることができた。  蛞蝓に押し潰され、殺された記憶を殺すことができた。
しかし、それは彼女自身が意図してやったことではありません。怪異としての性質が、そもそも  それを、望んだ。


<斧乃木>
心の傷が、まごうことなき致命傷になることもあるのだ。

 だったら。
 だったらその傷  癒さなきゃ


 そう、しでの鳥
 永久の怪異、フェニックスは、あろうことか心の傷さえも、完全に癒してのけるのだ  生きる上で不都合になる記憶(きず)は、跡形もなく、脳の中から排除してしまう


月火ちゃんがああいう、火中に飛び込む性格なのは、そのためでした。
思ったことを口にして、思ったことを行動に移す。  痛い目にもあってきたでしょう、あんな性格だから。
それでも、彼女はその痛みを忘れてしまう
痛い目にあおうが、彼女は傷つかない

それは、別人格に感情を押し付けた白無垢の彼女のように  

つまるところ月火ちゃんは、痛みを知らない子でした。だからこそ、無茶をする。無茶苦茶をする。
世界は自分を中心に廻ってると思ってて。思ったことはすぐに吐き出して。抱いた感情はすぐ行動になって  


きっと、彼女はそうして、いつまでも
いつまでも彼女らしく、生きていく




月火「もっとも私は正義そのものなんだけどね! えへへへ!



……周りの人間には、色々と迷惑をかけながら




いやー、楽しかった!
今回、記事では月火ちゃんのことしか触れられませんでしたが  八九寺、撫子、斧乃木ちゃんにも、それぞれ見せ場があって最高でした。八九寺の「失礼。一枚、噛みました」はほんと好きw。あと撫子の言葉と、斧乃木ちゃんの独白はね……うん、すげえ感慨深いものがった。斧乃木ちゃんの感情メインで記事を書くのも、面白かったかもなあ。
また、この短編に関しては、物語が展開するスピードも良かったですよね。飽きさせないで最後まで行ってくれた感がある。……なぜこの速さを老倉の時に(ry
そんな訳で、色んなキャラに相応しい出番がある、とてもいい短編でした。



以上、『愚物語・つきひアンドゥ』の感想でした。
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非公開コメント

こんにちは。
真宵ちゃんの「失礼、一枚、噛みました。」は格好良かったですよね!
あれは名言に入れてもいいと思いました。
駄文失礼しました。

> RRRさん
こんにちは! コメント、ありがとうございます!

> 真宵ちゃんの「失礼、一枚、噛みました。」は格好良かったですよね!
> あれは名言に入れてもいいと思いました。

その通りだと思ったんで、その名言、名言集に入れておきましたぜ、ダンナ!


ではでは~v-422
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Author:Mr.Kids
ライトノベルに現在進行形ではまっています。
読んだラノベの中でも特に好きなやつの感想を書いていきます。

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