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業物語 ネタバレ感想 あせろらボナペティ (いつかの未来で「めでたしめでたし」)

(今更ながら『業物語』を読みました。今回も三編がそれぞれ独立した話っぽいので、短編それぞれに感想を書こうと思います)
業物語 (講談社BOX)
業物語 (講談社BOX)

おおおお、そういうオチ!!!?w

とまあ、そんな感じで、最後の一行には驚かされましたが  内容としては、それこそ忍ちゃんの「これまで」を補足した一編というか、オフシーズンかくあるべし、という内容だった気がします。うつくし姫時代のことは、本編で全然語られてなかったですもんね。そういった意味では、そこそこ楽しめました。










それでは以下より、ネタバレありき感想を。
これ以降、原作を読んでない人はブラウザバックすることをオススメします。もしそうしなかったらあれだ、いまあなたがやってるソシャゲが、何故か途中でフリーズして永遠にできなくなる呪いにかかります。……てか、僕がやってるFate/GOがマジでそれなんだけど。もしかして僕、その呪いにかかってる?
ではでは! 感想の方。いきたいと思います。


スーサイドマスターキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードってえ名前は、俺様が考えてやった


もうここまで読んでいる人は、わかっていると思いますが  これ、こんな独白してるスーサイドマスター様が、女だとは思わないよね!w 一人称が「俺」どころか、「俺様」なのに……この作品のオチを読んで、そういえば『空の境界』の第一章も、実はって女の子でしたー、というオチだったのを思い出しました。

それでは、本筋に触れていきますと  先述しましたが、やっぱり本作は『オフシーズン』として描くにはちょうどいいお話だった気がします。  忍野忍の過去の話。それも、吸血鬼に成るまでの物語というのは、シリーズ本編では描けないことでしたからね。

《スーサイドマスター》
「これからは考え事をするときは、腕組みをして考えるようにしろ
「食事もカトラリーを使用せず、皿から手づかみで食べるのだ
「その『わたくし』と言うのを今すぐやめるんだ、アセロラ姫。
 その美しい一人称を一度口にするたびに、百万人が死んでると思え  これからは自分のことは、『儂』と言うんだ
「悪い奴になれとは言わないし、邪悪に染まることなど、貴様には到底不可能だろう。できないことをやれとは言わない。だから、悪い奴の振りをしろ  違う言い方をすれば、貴様は『実はいい奴』になればよいのだ


「かかっ」


……以前、『終物語(中)』の記事で  「は!「はは!「ははは!「はははは!「ははははは!」って笑い方は、生死郎の影響から、キスショットもそういう風に笑うようになったんじゃないか  って書いたんですが、違いましたね。むしろ、キスショットがスーサイドマスターから貰い受けたものに、生死郎が影響されたのかな。……生死郎、やっぱりキスショットにべた惚れだったんか。

ともかく。誰も彼もを狂わす「うつくし姫」であった彼女が、読者の知る「キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード」になるまでの物語が、本作でした。忍ちゃん好きとしては、なかなか興味深かったぜ!
また、そこに至るまでの理由がね……素敵で切ないよね。

うつくし姫
彼女は、その心の美しさが原因で、周囲の人間を殺し尽くす魔女に成り上がってしまいました  


うつくし姫「……わたくし、そもそも、プリンセスでもなんでもなかったんですけれどね」
     「どうしてこんなことになってしまったのでしょう


それこそ童話のように、皮肉な話です。
ただ、整った外見(ようし)ではなく、中身(こころ)を見て欲しかっただけなのに  
それが叶えられたが故に、彼女は化物より危険な人間に成ってしまいました。

誰しもが「あなたのために」と命を絶ち。誰しもが「あなたのために」と体を裂く。
  それは、なんの意味もないことなのに。
うつくし姫は捧げられた命に、なにを報うこともできない。それでも、彼女の前には命が差し出されていく。幾千も。幾万も。
無駄な命がゴミのように。彼女の手に渡されては、消えていきました。
だから。それを、なんとかしたくて  


うつくし姫「わたしを吸血鬼にしてください


心の美しい彼女は、穢れることを望みました。

スーサイドマスター「本気か? いや、正気か?
うつくし姫「はい。わたくしは吸血鬼になりたいのです」「わたくしに命を捧げようとする彼らを、止めるすべを、今のわたくしは知りません。そんな方法は、ないのかもしれない。ならばわたくしは、捧げられた彼らの命を、せめて、受け取ってあげたい


受け入れてあげたい」


それは、どこまでも美しい、彼女らしい望みでした。
捧げられた命が無駄になるのを、許せなくて。だから彼女は、人間をやめる決意をした。
それは、勝手に命を捧げてくれる誰かのために…………やっぱり、皮肉な話です。


どこまでもヒトとして心根のうつくしい姫は……だからこそ。
その身を化物に落とすことでしか、報いる術がなかったなんて  


うつくし姫「召し上がれ」


そうして、うつくしかった姫はキスショットに成る。怪異の王と化す。
ただ、彼女はそのおかげで  六百年後に、大切な出会いを果たし。
そののちに初めて、誰かを助けることになる訳です  



???「助けて……



そんなこんなで、いつかはめでたしめでたし
六百年の時が、悲しいおとぎ話をハッピーエンディングにしたのでした。




うーん、良かった!
オフシーズンに関してはあまり好意的でない僕でも、そこそこ楽しめた……というか、忍ちゃんがキャラとして好きなので、彼女のバックボーンを垣間見ることができた本作は、嬉しい短編でした。
また、あまり記事では触れられませんでしたが  スーサイドマスターさんのキャラが良いので、地の文も結構楽しかったです。自分の心臓を喰って、《うおう、ジューシー。さすが俺様の心臓。生きがいいぜ  死んでるけどって独白してんの、ほんと好き。



以上、『業物語・あせろらボナペティ』の感想でした。
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非公開コメント

お久しぶりです
ストーリーについて言いたいことは管理人さんが言ってくれたので個人的な感想を。

アセロラ姫って強い人でしたけど、その強さゆえに不自由していてそれをどうにかして押さえ込もうというのが今回の話なわけですがここで一つ。
続終のキスショットさんってまだマシなほうだったんですね。いやまあそれがわかってるから姿を見せなかったんでしょうが。姿を見せるだけで無数の人間を殺すって下手な神よりもたちが悪い気がします。

もう一つ。
吸血鬼になって人を無条件に殺すことは無くなったわけですが、だからといって何かキスショットの中身が変わったわけじゃないんですね。吸血鬼になった理由も「自分にささげられる命を救いたい」でしたし。化け物になっても心は美しいままで、それ程強い心の持ち主だからこそ苦しんでいた。まあスーサイドマスターはアセロラ姫を食えた(?)しアセロラ姫はだれかを殺すことは無くなったし「おさまるところにおさまった」でいいんでしょうけど。

最後に、眷属に眷属にされて金髪幼女に成り果てた忍の姿を見たマスターのリアクションが気になりますね。驚くのか、それとも笑い飛ばすのか。あとがきの裏設定を信じるならマスターもいずれこうなる(もしくはもうなっている)わけで、それを思って感慨深くなるのか。トロピカレスクさんなら「おいたわしや!」とでも言うのかな?

長文失礼しました。
ではまた

まさかのオチに本当にびっくりしてしまいました。伏線といえるかどうか微妙ですが、トロピカレスクを顔が良いからおいている、という独白があったので、気づいた人もいるんですかね?

今回の話を読んで、忍がキスショットに成る前のアセロラ姫の時は、まるで羽川みたいだなと、思いました。その心の在り方が美しすぎたがゆえにいくつもの国を滅ぼしたアセロラ姫。その心の在り方が完璧すぎたがゆえに一つの家族を狂わせた羽川。規模こそまるで違いますが、どちらも人としてかけ離れた心を持っていたというのが共通しているかと思います。もしかしたら羽川もいずれは似たような事態を招いたかもしれませんね。そして、二人とも怪異に関わることで、自身の在り方に折り合いをつけることができたところも、共通しているかと。
まあ、個人的に勝手に思ったことですが。

それでは、長文失礼しました。
最後に私もFate/GOをしているので、管理人さんの悲劇が他人事ではないよな気がして恐ろしいです。どうか無事に直っていることを祈って。
ではでは。

ボナペティ!

前に1度コメントをした蒟蒻です。

<<強いは弱い、弱いは強い>>
というのを読んでいて思い出しました。
美しく高潔で強靭な精神であるがゆえに周囲の人間を殺し、そして自殺を選ぶこともできず望まぬ虐殺を続けるアセロラ姫はきっと強すぎるがゆえに弱すぎたんでしょうね

<<奴隷であり眷属であり。そして友達の、トロピカレスク>>
あとはトロピカレスクとスーサイドマスターの関係が最高でしたね。
命令に逆らってまで主を救おうとして死した奴隷と、その死を無意味にさせないために自らの絶対に譲れない一線とまで言った決断を覆してでも彼を食らう主。
このコンビは最高でした。

最後のオチについては「こんなもん気づくか!!」というのが正直な感想なんですが、読み返してみると伏線と言えなくもないようなもの(美女の膝枕を堪能する趣味はなかった、王子様どころか、など)もありました。

全体を通しての個人的な感想なんですが、スーサイドマスターがどことなく戯言シリーズの哀川さんと似てるように感じました。反抗されて喜んだり、考えなしに動いたり、語り口も最強シリーズに似てるように感じました。
そう考えると最後のオチにも気づけ…いや無理ですね(笑)

スーサイドマスターがキスショットに会いに行ったときに阿良々木くんがボコられないことを祈ります。

長文失礼しました。ではまた。

> frankさん
お久しぶりです! いつもコメ、ありがとうございます!


> アセロラ姫って強い人でしたけど、その強さゆえに不自由していてそれをどうにかして押さえ込もうというのが今回の話なわけですがここで一つ。
> 続終のキスショットさんってまだマシなほうだったんですね。いやまあそれがわかってるから姿を見せなかったんでしょうが。姿を見せるだけで無数の人間を殺すって下手な神よりもたちが悪い気がします。

ですね。一応は阿良々木くん、そこそこ会話できてましたもんね。モノホン状態の彼女だったら、あんだけ対峙はできない気がします……あれでマシってどういうことなんだ。


> 最後に、眷属に眷属にされて金髪幼女に成り果てた忍の姿を見たマスターのリアクションが気になりますね。驚くのか、それとも笑い飛ばすのか。あとがきの裏設定を信じるならマスターもいずれこうなる(もしくはもうなっている)わけで、それを思って感慨深くなるのか。トロピカレスクさんなら「おいたわしや!」とでも言うのかな?

どうなんでしょうね?w というかまず、忍ちゃんをそうした阿良々木くんに対して、どう思うかも――わたし、気になります!
個人的には、「俺のキスショットをこんなにしやがって」と怒ったあと、それでも忍ちゃんが幸せそうだから、許す感じになりそうですが……やばい、どうなるか読んでみたい。


ではでは~v-422

> 黒猫さん
お久しぶりです! いつもコメ、ありがとうございます!


> 今回の話を読んで、忍がキスショットに成る前のアセロラ姫の時は、まるで羽川みたいだなと、思いました。その心の在り方が美しすぎたがゆえにいくつもの国を滅ぼしたアセロラ姫。その心の在り方が完璧すぎたがゆえに一つの家族を狂わせた羽川。規模こそまるで違いますが、どちらも人としてかけ離れた心を持っていたというのが共通しているかと思います。もしかしたら羽川もいずれは似たような事態を招いたかもしれませんね。そして、二人とも怪異に関わることで、自身の在り方に折り合いをつけることができたところも、共通しているかと。
> まあ、個人的に勝手に思ったことですが。

ふんふん、確かにそうかも……気づかなかった!
まず二人とも、人間の頃から「外れている」というのが前提にあって、怪異と関わることで変質し――そのおかげと言ってはなんだけど、だからこそ最後は阿良々木くんに救われる、という。うん……こう考えると二人とも、成った怪異は違っても、スタートと辿った道筋は、そう違ってないのかもしれませんね!

面白い解釈、ありがとうございました!


> 最後に私もFate/GOをしているので、管理人さんの悲劇が他人事ではないよな気がして恐ろしいです。どうか無事に直っていることを祈って。

直ってないです(真顔)。


ではでは~v-422

> 蒟蒻さん
お久しぶりです! いつもコメ、ありがとうございます!


> <<奴隷であり眷属であり。そして友達の、トロピカレスク>>
> あとはトロピカレスクとスーサイドマスターの関係が最高でしたね。
> 命令に逆らってまで主を救おうとして死した奴隷と、その死を無意味にさせないために自らの絶対に譲れない一線とまで言った決断を覆してでも彼を食らう主。
> このコンビは最高でした。

いや、ほんとにね……あの二人の関係は素敵ですよね。顔が良いから残してるだけだ、的なことをそれこそしつこいくらい言うスーサイドマスターさんですが、それこそ、「食べたくない程には大切だから」残してただけのような気がします。スーサイドマスターさん可愛い(人間の分際でこんなこと言うと、絶対殺されて食われそう)。


> 最後のオチについては「こんなもん気づくか!!」というのが正直な感想なんですが、読み返してみると伏線と言えなくもないようなもの(美女の膝枕を堪能する趣味はなかった、王子様どころか、など)もありました。
> 全体を通しての個人的な感想なんですが、スーサイドマスターがどことなく戯言シリーズの哀川さんと似てるように感じました。反抗されて喜んだり、考えなしに動いたり、語り口も最強シリーズに似てるように感じました。
> そう考えると最後のオチにも気づけ…いや無理ですね(笑)

確かに。そこに気づけたなら、きっとオチにも気づけ――いややっぱ無理ですね!
どうでもいいけど、西尾維新ってほんと、カッコイイ女性描くの上手いと思います。音々さんとかね!


> スーサイドマスターがキスショットに会いに行ったときに阿良々木くんがボコられないことを祈ります。

個人的な予想になるけど――それは無理じゃないかな!w
だって、阿良々木くんが怒られない未来見えないもの……。


ではでは~v-422
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Mr.Kids

Author:Mr.Kids
ライトノベルに現在進行形ではまっています。
読んだラノベの中でも特に好きなやつの感想を書いていきます。

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